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「ホワイトライオン伝説 ~ピラミッドの彼方に~」 レビュー (ファミコン)

2018-08-03 21:00:32 | ファミコンレビュー
RPG
「ピラミッドの彼方に ホワイト・ライオン伝説」という映画があり(1988年公開)
映画の設定などを本作をベースとしている。
ケムコから発売
1989年7月14日発売


あらすじ
ファミコンの割にオープニングが1枚絵でちゃんと出て来るので
台詞を漢字変換で送ろう。
「」内台詞
『』内劇中のナレーション


『・・・両親は マリアに
 ホワイトライオン伝説に ついて
 話した・・・・・・』

母「昔ね ホワイトライオンが
 この村を 襲った時 沢山の
 戦士が 立ち向かった けれども
 どうしても 倒せなかったのよ。

 その時 若い戦士が
 勇気を 振り絞って ライオンに
 向かって 槍を 投げつけたの。

 その時 ホワイトライオンは
 村のはずれの 洞窟に 姿を
 消し 二度と現れなかったの。」

母「私たちは その謎を 求めて
 これから 旅に出るのよ。」

場面が変わり、船(ボート?)で去る両親

母「大変 危険で 困難な
 旅に なると思うの。
 私達が 帰るまで
 待ってちょうだい。

 困った事が あったら 村の
 長老の 所へ
 行きなさい。」

『・・・そう言い残して 両親は
 旅に出かけた・・・・・

 ・・・ところが それ以来
 両親の 消息は プッツリ
 途絶えてしまった。』

画面が変わり、槍を持つマリア。

『マリアは 両親を
 探す 決心をして
 村の長老を 尋ねた。』

長老「よくぞ 旅立つ 決心をした。
 この 槍には 若い戦士の
 魂が 乗り移っておる

 祈ると 彼が 現れ
 助けてくれるじゃろう。

 そして 身を守るという ランプを
 まず 探すのじゃ。」(長老の絵はなし)

『と 言って 長老は 槍と
 銅の鍵を マリアに 渡した。』

長老「ホワイトライオンは 地獄の門に
 いるという 噂があるのじゃ、
 マリア 気を付けていくのじゃよ。」

『そして マリアは 長老の家を
 後にし 地獄の門が あるという
 洞窟に 入っていった。』

操作可能となるが…
小部屋から始まる。(穴にでも落ちたのか?)

隣の部屋に行くと『ランプ』と『金の鍵』と『ダガー』を見つける。

金の鍵を使い、川にかかっている橋を渡ると…

『突然 地響きがして
 橋が 揺れた。
 マリアは 川に落ちてしまった。

 激流に 流されるうち
 いつしか マリアは
 気を失っていた・・・・・。』

気が付くと明るい泉に出ていて、3匹の妖精たちがいる。

妖精1「気が付きましたか?

 あなたが 溺れているのを
 見つけるのが 遅かったなら
 あなたは 死んでいたかもしれません。

 あなたが 旅に 出るなら
 ここと 同じような 泉を
 探しなさい。

 私達の 仲間が
 勇気と 夢を 与えて
 くれるでしょう。」

妖精2「その 姿・・・・・・・
 あなたは もしや 人間の
 支配する 世界から
 来たのでは ありませんか?
 もし そうなら 覚悟なさい。
 ここは 夢の 世界です。
 もう 再び 元の 世界には
 戻れませんよ。」

妖精3「先々で 旅の 記録を
 つけなさい。

 あなたが 闇の世界に
 入った時 最後の
 記録が 役に 立つでしょう。

 また 希望の欠片を集めなさい
 夢と 勇気が 広がります。

 勇気が 無くなると 闇の世界に
 引き込まれますよ。

 夢があれば 色々な 精霊が
 あなたを 助けてくれるでしょう」



『マリア』は、元の世界に戻れるのか?
『ホワイトライオン伝説』とはなんなのか?
『マリア』の冒険が始まる。




特徴
他のRPGと一線を画す要素が多い。
まず名称。

「レベル」ではなく「希望」
「HP」ではなく「勇気」
「MP」ではなく「夢」

※本作独自表現で誤解を招きやすいので(俺が)本レビューでの解説は
 「レベル」「HP」「MP」と表記する。

経験値はあらず、戦闘を行い勝利した場合はお金のみが得られる。
では、レベルは上がらないのかという話だが

アイテムとして『希望の欠片』というものがあって
それを取得する事によってレベルが1つ上がりHPやMPが上がる。
 ※取得時に最大HPと最大MPに回復


『武器』『鎧(服)』『盾』『兜』と言った身に着けるアイテムは存在しない。
『槍』とか『ダガー』など武器っぽいアイテムは出て来るが身に着ける事は出来ない。

では、戦闘などはどうなるのかという所であるが…
説明しよう。

『マリア』には
最初2つのコマンドだけしか使えない。

『戦う』
『逃げる』

『戦う』を選ぶと…
更に項目が出て来る。

 『祈る』
 『道具』

2種

 『祈る』
  まず、『槍』や『ランプ』などのアイテムには精霊が宿っており
  『祈る』というコマンドを実行する事でその精霊を呼び出す事が出来る。
  『祈る』とMPを消費するが所持している精霊なら同時に出現可能。
  (同一は不可、1ターンにつき1体ずつ)

  精霊を呼び出すと一緒に戦う事になる。
  様々な違いがあり、
  物理攻撃が得意な物、魔法が得意な物、防御を専門とするものなど
  キャラによって異なる。
  精霊には『パワー』という実質HPがあり、
  何か行動をとった時(攻撃、魔法など…)と
  ダメージを受けた時に減少する。
  0になるとその場からいなくなってしまう。

  一度消えた精霊は再び『祈り』を実行すれば
  その戦闘中であっても何度でも呼び出せる。


 『道具』
  そのアイテムを『マリア』本人が使用するという訳だ。
  例えば戦闘中で使用する物

  『ダガー』:『マリア』自身がダガーでの物理攻撃を行う。
  『ブルーリング』:『マリア』自身が実質防御状態になる。

  これらは使っても無くならない。

  戦闘中&フィールド上で使用するもの

  『ドラゴンの涙』:MPの回復
  『パンのみ』:HP回復

  2つの回復アイテムは消耗品
  道具により効果は様々なので1度使って確かめるほかない。


『逃げる』
 逃走。そのままやね。

このゲーム、宿はなく、妖精の元に行く事でHPとMPが回復しセーブも可能。


このゲーム、当時のRPGとしては珍しく名前入力がないので
「マリア」固定である。
セーブデータは3つあってファイルの有無しか確認できないので
複数人が同時プレイしていると
どのセーブデータでどこまで進めたか分からなくなる事もあるかもしれないので注意。





↑:箱絵(表)



↑:箱絵(裏)



↑:箱絵(裏)やや拡大。

字が読みづらくてすまない。

ちなみに、漫画の右上のジジイが
「マリヤよ」と盛大に誤字。



↑:ジジイ部分のみ拡大
 即座に左に訂正されているのが笑いを誘う。



ちなみに
「ピラミッドの彼方に ホワイト・ライオン伝説」という映画があり
設定、キャラ名などをベースとしている。
本作は「ホワイトライオン伝説 ~ピラミッドの彼方に~」何で名称を前後逆にしたのかは謎。



得点は35点

良い点
・アイテムソート機能

悪い点
・アイテムの効果がわかり辛い
・敵は避け、こちらは避けずに逃げにくい

良い点の解説
・アイテムソート機能
 ソート、つまり並び替え機能である。
 例えば、『ダガー』など、使っても残るアイテムに関しては
 1度使うとアイテム覧の先頭に来るので使用頻度が高いアイテムが1ページ目に並ぶ。

 ただ、欲を言えば
 アイテムだけじゃなくて
 『祈り』で呼び出せる精霊達や
 その精霊の中の『ランプ』で呼び出せる『ツワナ』の魔法もソートしてほしかったわ。



悪い点の解説
・アイテムの効果がわかり辛い
 アイテム表記は名称だけなのでその物がどんな効果を持つものなのか分からないのだ。
 『槍』と『ダガー』が武器名称が並んでいると
 どっちが攻撃でどっちに精霊が宿っていんねん。

 文字色を変えるとか「〇」とか「△」とか図形を入れるとかで
 対応してほしかったわ。


・敵は避け、こちらは避けずに逃げにくい
 後半になると体感で1/3ぐらいの確率でこちらの攻撃を避けて来る。
 3人攻撃したのに全員外れるなんて現象はそう珍しいことではない。
 (マリア+召喚した物理2人)
 別にドラクエのメタル系って訳でもない。
 通常の敵だ。

 後半は敵が3匹も出てそんな状態だから
 戦闘が鬱陶しくなって逃げだすんだけど
 敵が複数いたり、そこそこ強い奴だと逃げられない仕様。
 そんなのが続いていくと

「ティラティラティラティラ~♪(ポポンポン…)ティラティラティラ~」

 という単調な戦闘音もイラつきに拍車をかける。






ゲームの主な進め方としては~

経験値積みがなく、『希望の欠片』でレベルアップしていくのでサクサク進められる。
このゲームには購入して装備する防具もないのもサクサク進行に更に加速させる。
ただ素早さがないので攻撃の先攻後攻はランダムであり
雑魚にすら先手を取られる事もあるし、逃げられないことも多々ある。


逆に自身の能力強化は『希望の欠片』なので探索はしっかりせねばならない。
大体、洞窟や塔の中に1~2つはあるから取り忘れるとその先に苦戦は必至。

ちなみに精霊は『マリア』を回復する事が出来ないし
『マリア』も自身を回復する魔法などを持たないので
回復アイテム「パンのみ」は超重要。

アイテム覧は1ページ8個、4ページあるので計32個
多めに持てる。

このゲーム、お店で道具を売る事が出来ないので弱い武器は捨てましょう。

セーブポイントかつ回復出来る泉や小さな村は専用のグラフィックがないので
1つだけあるキノコみたいな奴や泉は乗っかって確かめた方がいい。


戦闘に関しては

敵からのダメージ精霊のパワーが0になる。

精霊「ぐわー!
 やられた―――!!」

精霊撤退。

マリア「精霊は滅びぬ!何度でも蘇るさ!
 精霊の力こそ召喚士の『夢』だからだ!」

精霊復帰。

精霊「少しは休ませーや…」


精霊を同時に無制限に出現出来るという仕様のバランスをとる為なのか
敵の回避力が異様に高いのがなぁ…
こっちは0%って…
どんだけMやねん!マリア!
敵さんの優遇って見られてしまうわ。
同時出現可能な精霊は2~3人ぐらいにしときゃーなぁ…
それと、1ターンに1体ずつじゃなくて1ターンで同時出現してほしいわ…
もしくは引っ込めるまで戦闘後も出しっぱなしにしておけるか…


個人的な不満としては
多数の精霊が出て来る事になるが
箱裏のマンガとは違って『精霊』達は無言である。(マリアも無言だし)
他ゲームの召喚獣という位置づけでしかない。
精霊達と会話したり、ヒントをくれたり、励ましてくれたり
時には叱ってくれるような存在だと思ったんだけどなぁ…
残念である。

ストーリーは
困っている人たちを助けて先に行くって感じかねぇ…
これと言って優れたイベントなどは特になかったなぁ…





ここからがネタバレ





















ゲーム途中で『ドラゴン』が出て来る。
こいつはイベント戦闘であり

『破壊の像』ってアイテムがないと勝てない。

戦闘中使うと、『ツワナ』が像と共に勝手に突撃して
以降戦闘から消える。

『ツワナ』を失ったのに
いつも通り勝利のウィンクしている『マリア』
気分が台無し…

しかし『ツワナ』がいなくなると殆ど物理キャラしか残らず
戦闘が単調化してツライ。
魔法が使える『エルフ』は防御系の魔法ばっかりだし
『ノーム』は体力が低く
狙われるとパワー失って魔法使えずに即時撤退なんてありうる。
(お前は何しに出て来たんだ…)

敵に眠りが利くのかあれこれ考える余地があったのに
敵も物理と魔法以外の攻撃ないし…
状態異常とか眠り攻撃とか…
あるとするなら高確率回避か?(ウゼェ…)


ラストダンジョン

『マンティコア』
『イフリート』
『ロックトロール』

の3人衆はウザ過ぎる…

それで最奥の『ホワイトライオン』と戦う事になる。
『エルフ』の物理攻撃を跳ね返す『リターン』が有効
ただ100%ではないので他の防御系キャラを出すと盤石

『ホワイトライオン』を倒すと、それが『ツワナ』に変わる。
(『ホワイトライオン』が『ツワナ』だっていう
 村民もいるので衝撃のネタって訳でもない)

ツワナ「マリアよ!!
 夢や 希望 そして 勇気を
 持って わしの 与えた 試練を
 良く 乗り越えてくれた。

 希望は 人生の 道しるべ!!
 見失っては ならぬぞ。

 勇気は 力の 源!!
 力強く 前進するのじゃ。

 夢は 命の 泉!!
 沢山 育て 豊かに
 暮らす事じゃ。

 希望を 失わぬよう
 勇気を 持って 立ち向かえば
 どんな 夢も 叶えてくれる。

 この試練で そなたは
 その事を 学んだはずじゃ!!

 その 証として
 この ペンダントを 送ろう。

 もし 挫けそうに なったら
 この ペンダントを 見るが良い。」

『マリアの 手には 何と
 光輝く ペンダントが・・・

 マリアは ペンダントの光に
 目を とられ いつの間にか
 光に 吸い込まれるように
 気が遠くなっていった・・・・・』

場面が真っ暗になりメッセージが出る。

「マリア!! マリア!!
 目を覚ましなさい・・・・・・」

『マリアは お母さんの 声で
 目覚めた。』

マリアを母が膝枕をしている。

母「あなたは 川で 溺れて
 死ぬところ だったのよ。
 どうして 大人しく 待って
 いなかったの・・・・・・・・」

マリア「私 お母さん(ゲーム中では『おかさん』という表記)を
 探しに行って・・・・・
 そして ホワイトライオンと
 戦って・・・・・・」

母「え? ホワイトライオン・・・?
 あれは ただの 伝説よ。
 地獄の門 なんて ないのよ。

 だから ホワイトライオンは
 現実には いないのよ。」

『・・・しかし マリアの 胸には
 ツワナから もらった ペンダントが
 美しく 輝いていたのだった。』


場面が変わり、座って木によりかかるマリア。
夜空を見上げると浮かび上がる
『ツワナ』『モジャ』『ホワイトライオン』

The End

の文字で終了。
(スタッフロールはなし)




まぁ…
ファミコンゲーにちょこちょこ見られた

「夢だけど夢じゃなかったー!」エンディングかね。
(俺は嫌い)

しかし、元々両親を探しに洞窟に行って
異世界に飛ばされたのだから、
目的は告げられないが「元の世界に戻れるのか」が『マリア』の目標だよな。
よくある魔王が世界中の人々を苦しめているから魔王を倒せってものではないのだから
ゲーム中、困っている人を助けながら先に進んでいると

『ツワナ(ホワイトライオン)』が
「最後の試練だ」って…
いやいや、別に試練を受けに来た訳じゃねぇんだけど…

そして、最後
母親に即

「ホワイトライオン?あれは伝説よ」って…

お前達はそれを調査する為に娘を放置して家を空けたんだろうに
しかし、「『地獄の門』はない」って…
調査結果って奴か…
否定が速すぎる…

長老…
お前、槍を持たせたからって『地獄の門』なんて場所に少女1人で行かすなよ。

まぁ…
箱裏で『マリヤ』とか名前間違っているボケ老人だからな。
勝手に妄言を吐いていると考えられる。
あまり怒らず平和な余生を過ごさせてやるのが優しさなのかもしれない。

そうそう。
同名映画を映画館で見た方が最後ブーイングがあったそうだね。
どんなオチであったかはここでは伏せるけども…
まぁ…分かる気はするよ。(気になる方は調べてねん)

そんな出来がよろしくない映画から
素晴らしいゲームを作るってのは相当難しいわな。
逆に素晴らしい映画をベースにしたゲームが
ひっでぇゲームってのはよく見るのにね(笑)



さて締めはと

ゲームとしてはバランスは芳しくない。
ラスト付近は大して買い物が無くなると経験値がないこのゲーム
戦闘は無意味となってくる。
その割に敵が複数いるとまず逃げられない。
回復アイテムは『パンのみ』っていうHP50ぐらいしか回復しないアイテムだし
レベル26だとHP500も超えるんやで…
回復すんのすげぇ面倒くせぇ…

お話としては両親探しからの異世界脱出が目的となり
何かよくわからんうちに試練を乗り越えるって事になっている。
『ツワナ』自身はいい事を言っているのは確かだけども…


う~む…
『夢』と『希望』と『勇気』がメインとなるこのゲーム。

このゲームを出す『勇気』は認めるけどもね…
但し『希望』はなかったな…
何たって『夢』オチだし…

個人的には
映画含めて作り手の『愛』がほしかったと思える
そんなソフトでありました。




ジャンル:
ロールプレイング
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