「キャプテン翼II ～スーパーストライカー～」 レビュー (ファミコン)

さて前回が「キャプテン翼」だったので今回はⅡと行こう。

前作「キャプテン翼」の続編
テクモから発売
１９９０年７月２０日発売
「ゲームセンターＣＸ ～有野の挑戦～」プレイソフト#263 & #264

特徴
様々な点が追加された

・フォーメーションの追加
　「4-3-3」「4-4-2」「3-5-2」「ブラジルタイプ」の４種から選択可能
　※数字は左から
　「DF（ディフェンス）」-「MD（ミッドフィルダー）」-「FW（フォワード）」
　の順である。

・ディフェンスタイプの追加
　「ノーマル」「プレス」「カウンター」の３種

コマンド面では
・「ブロック」「ワンツー」「スルー」などが追加
・キーパーは「シュートに備える」「ドリブルに備える」
　「とびだす」「身構える」などが追加
・前作にあった「マーク」は廃止


その他
・前作、フィールドは自分の位置しか表示されていなかったが
　本作は敵味方が表示される。
・敵がボールを持っている時は選手を操作できる。
・反則が追加

などなど…
前作と比べるとかなりの追加点が見られる。
細かい事は攻略サイトなんかを見てねん。


お話としては・・・

前作が中学生編だったのに対し、今作は高校生編
翼がブラジルのサンパウロで戦うところから始まる。

ちなみにテクモのキャプテン翼はスーパーファミコン版で５まで存在する。
本作は原作に追いついてしまったため、テクモオリジナルストーリーという話。
一部では原作よりも良いなんて声もある。

点数は７５点

良い点
・ムービーがよりパワーアップ
・戦術面もより進化
・森崎君（笑）

悪い点
・敵に個性がない
・長い

良い点の解説
・ムービーがよりパワーアップ
まぁ、次作だからね。
当然といえば当然だけど例えば名のあるプレイヤー同士の
ドリブルタックル合戦では顔が出る。

「行くぞ！○○！」
「勝負だ！××！」

と、カットインが入るのはなかなか熱い。

他にも翼の新技習得の所とかファミコンの演出で効果的に盛り上げているのは素晴らしい！


キャプテン翼ネタでよく見られる

「○○君（キーパー）　吹っ飛ばされた！」

も追加されたよ。
○○の中には何が入るかは自由だけど、もうあの人しかいないよね！（笑）
ちなみにⅠでは髭人がプレイした限りは発生しなかった。
恐らく発生しないのだろう。だから、

「吹っ飛ばされたネタはⅠはなくてⅡからだ。コレ、マメな？」

なんて言うと森崎マニアに一歩近づくのかもしれない。
って言われたほうは『ウゼェ』とか『どっちでもいいだろ』って思うに違いないが（笑）


・戦術面もより進化
前作では、コート外に決してボールが出ることはなく、反則も発生しなかった。
ある意味超宇宙サッカーという気がするが、今作では異なる。
「ワンツー」や「スルー」など、様々な戦術もあり、
より幅広く戦うことが出来るようになった。

但し、オフサイドはないので敵側がコーナーキックをする中、
味方のポジション移動で敵ゴール付近に
強い奴を置いておいて、敵のコーナーキックをしてボールを奪った直後に
どフリーのそいつにパスして得点を決めるのも可能。

・森崎君（笑）
詳しいことはネタバレに書くが森崎君の出来無さ加減が怒りを超えて笑いすら浮かぶ。
「キャプテン翼」の「ヤムチャ」
ある意味一つのジャンルとして確立したと言っても過言ではないだろう。


悪い点の解説
・敵に個性がない。
敵の動きはランダムな為、相手の動きを読むということが不可能。（傾向はあるけど）
あるチームは「タックル」しか出さないとかあっても良かったんじゃないかなぁ？
「強引なドリブル」や「パワータックル」を全員身に付けているような攻撃的チームとかね。
それに、敵に弱点などもほぼ設定されてないため、強い敵への攻略法はレベルを上げるほかない。
（弱点がある奴は序盤の「メオン」ぐらいか？）
いつかのクソゲーオブザイヤーで

「レベルを上げて物理で殴ればいい」

と言葉が出たがこのゲームもそれに近い。

「レベルを上げて（敵ゴール付近で）必殺シュートを打てばいい」

そんなゲーム。

・長い。
３０試合以上もあるのだ
ボリュームがあると言えばあるが基本的にこのゲーム。
通常プレイで１試合２０～３０分ぐらいはかかるので全クリするまではかなりかかる。
しかも、負けて経験値稼ぎという方式なので４０試合以上はプレイすることになるだろう。
上記の敵側の個性のなさもあって、レベル上げという消化試合もする羽目となり非常にダレやすい。
いくらか敵を攻略する楽しみがあればよかったのだが、このゲームレベルを上げるしか攻略法ないもんなぁ～。

ちなみに、「ゲームセンターＣＸ」で挑戦３日目突入。確か、番組初のはず…
『有野課長』の総プレイ時間は４０時間と言えばこのゲームの長さは分かっていただけるだろう。
そして有野課長以下スタッフの皆様も長丁場、本当にお疲れ様でした…
（挑戦が成功したかどうかは番組を見てね）
というか、４０時間もプレイしているのならそろそろＲＰＧも本格導入してええんでね？
（『ドラゴンクエスト』は#250でプレイした）

ちなみに自分はキーパーは「若島津」を使っていた。
強い「若林」と弱いけどネタにされる「森崎」の間に
挟まれた必殺キャッチを持つキャラである。
あまりメジャーにもなりきれず不遇のキャラと言える。だからこそ好きかな？
ドラゴンボールで言えば「若林」が「悟空」。「森崎」は「ヤムチャ」かな？
「若島津」は「天津飯」と言った所か。

髭人自身「天津飯」好きだしな（苦笑）


しかし、このゲームの日本サッカー協会はきっと審判を買収しているわ（笑）
敵をぶっ飛ばしておいてボール奪っているのに笛を吹かないことが多い。
そんな必殺タックルを所持しているキャラは日本が多い。

「次藤」「政夫」「和夫」「早田」「日向」と、５人もいる。

まぁ、敵の番号だけの名無しのドリブルに「翼」や「岬」のタックルでもかすりもしないこともあるのだから
それぐらいしないとダメなんだろうなぁ～。
他の正々堂々と勝負している国は裏で猛抗議しているに違いない（笑）

しかし、ゲームのバランスが良くわからん！
ゴール前での「新田」の「はやぶさシュート」が敵キーパーに止められるのに
センター越えた辺りでの「岬」の「ノーマルシュート」が入る。

使用ガッツが当てにならないもんな。
立花兄弟＆次藤の「スカイラブツインシュート（３８０）」で入らないのに
翼の「ドライブシュート」（２００）が入る。

立花兄弟の「スカイラブタックル」（２００）でボールを取れないのに
翼のノーマル「タックル」（６０）でボールを取れる。

早田の「カミソリパス」（４０）がカットされるのに
翼のノーマル「パス」（２０）は取られないとか・・・

才能の差って奴かねぇ。何か悲しいなぁ・・・。

あ。そうそう。このゲームは瞬間移動サッカー（笑）
岬が翼にパスを出して、共に「ツインシュート」を打てるもんな。
政雄と和夫が同じ場面で「スカイラブタックル」を連発できたりとか。
細かいことを考えちゃいかんということかな？

注意点として
経験値集めする場合、「フランス戦」からバグの為、入手経験値が極端に下がるので

「ソビエト戦で勝ち次のフランス戦で負ける」

という方法で稼ぐのが吉！
自分はそこで日向のレベルを３５にしてから以降の試合に臨んだ。
でも、敵にも点数を決められるので決して余裕ではなかった
（キーパーが若島津だったてのもあるかもしれないが）。
毎回、２点差以上で勝っていたけど、追いつかれるかもしれないとヒヤヒヤものだったわ。


ＰＳ）前作と今作のカセットが似すぎているから間違えた人もいるかもしれない。
赤いカセットで翼の表情大して変わらんし・・・


（左がⅡで右がⅠ）

ここからがネタバレ

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森崎君が素敵過ぎる。
何度かシュートを入れられて、敵がシュートを放ったとき

森崎「そう　何度も抜かれてたまるか！」

意地を見せる凛々しい森崎君のカットインが入った。

髭人『まさかの森崎！！ここで覚醒来た！？』

ビューン！ビューン！ブワァァァァ！（必殺シュートのカットイン）

チャーリー「森崎君　取れな～～～い！！」

髭人『ハッハッハ！もはや狙っているとしか思えん！！』

怒りは湧かない。

「それでこそ森崎！」

なのだから。
というかスタッフも狙っているだろ。
取れないのにわざわざこんなカットイン入れんなよ。（笑）
しかもお馴染みのふっ飛ばされる事すらせずに！！（笑）

では、このゲーム。森崎がキーパーで敵にシュートを打たれたとき、どうするのか？

「ゴールポスト！がんばれ！」

と、応援する。（苦笑）
一応、森崎君の名誉のために行っておくが
「若島津」や「若林」でもカットインが出るのだが森崎同様、取れないこともある。


しかし、上記のとおり、長い。
ネットではかなりの高評価がされている。
確かに演出面などから考えればカッコイイが、あまりにも長過ぎる。
また最初からやってくれと頼まれたら髭人は断るだろう。

片桐の妹、洋子（名前合ってる？）の２回の往復ビンタの威力は必殺シュートに匹敵する。
キーパーには彼女が最適なんじゃないだろうか？
（彼女のビンタは石崎が繰り出した顔面ブロックと同じであるからだ）

そうそう。面白パスワードが存在する

「べじいた」（ドラゴンボールが好きな人いるのか？）
「ぶらじるわ」（どういう意図？）
「もてるつば　さ」（確かに翼くんは持てるだろう）
「ももみたい　なおしり」（誰の？）
「たかはしよ　ういちのま」（作者の間？魔？）
「うさぎはて　くものまあ　く」（今はもう見ないよね・・・涙）
「つばさより　つよくなり　たい」（データとしては多くのキャラが翼以上のレベル）
「さなえちや　のおつぱい　はとてもや　らかい」（「とても」ってのがポイント？）
「つばさとみ　さきごうる　おうばえし　ゆうと」（岬とあるけど、チームはサンパウロ）
「とうほうあ　きたたつな　みくにみふ　らのお」（「お」は字余り？）

以上

「早苗ちゃんのおっぱいはとても柔らかい」って・・・

字数の関係で「とても」をいれたのだろうな。
そんなに柔らかそうなのかね？原作見たことないから良くしらん。

こういうパスワードってファミコンの「タッチ」にもあったなよな。

今、ソフトが出たらその柔らかさを表現していたんだろうな～（アホか…）

いや、よくよく考えてみるとそれは当たっているな…
当時は『忍者龍剣伝』のムービーなどもあって『テクモシアター』なんて言われていたけどさ…
今じゃ、おっぱいがとても柔らかそうな格闘ゲームを出しているわな。

案外、先どっていたのかもしれん。
って別にこのパスワードは仕込みじゃないだろうけどね（苦笑）