その内に周りが騒ぎ出した。どうも全員ダメなようだ。それならいいか・・な、わきゃない。月初というのは締めの作業が加わり、結構忙しいのだが、いまや全部PCの作業になってしまった。昔みたいに伝票をめくって電卓で足し算という作業が完全に無くなった訳ではないが、最終確認は総てPC上で行う。社内ネットにつながらないと、その作業が出来ないのだ。
思えば、どこもかしこもネット主体の業務になってしたった。ぼーずが入社した当時、端末を使っていたのはほんの一部だった。配属された工場の生産管理では伝票の発行と納入管理をやっていただけだった記憶がある。それでも納品確認は、打ち出したリストを鉛筆で消していくという手作業であった。
2年後研究所に異動して驚いた。部品の納入状態は端末で検索出来たが、どこにあるかが判らない。工場であれば入荷を確認した時点で、倉庫に保管されているのだが、研究所だと受入、検査、部品倉庫と保管場所が変わり、その間も人の手を介して運ばれる。裏を返せば・・・倉庫に入るまで誰が持ってるかが判らん(笑)。
当時の上司に打ち上げるが『君が解決しなさい』という有難いお言葉を貰う。探し回り、やっとのことで責任者を見つけ談判するも『着たばっかりの奴が生意気言うな!』。こっちも若かった。『工場よりもお粗末な仕組みで研究所といえるか』と啖呵を切った。おかげでそれからはそいつの嫌がらせをさんざん受けた(笑)。更に半年後、ぼーずはそいつの下に異動となった(爆)。
幸い、直ぐに気の合う上司がその上に付き、中間を無視して仕事が出来るようになった。20年後、その上司の定年パーティーで『お前、イジメに強かったなぁ』と言われたが、なんせ本人は逐一言い返し、イジメられたという意識がなかった。『いっぺん張り倒してやるかと思ってたんですよ』と言うと、大笑いされた。
11時になってもネットは復旧せず、そこまではソリティアをやり通す度胸のないぼーずは、去年入社した後輩を連れてティータイムとしゃれ込んだ。。『昔はコンピューターなんて無くてよー』気の毒な後輩はコーヒー一杯を奢られたが為、延々と昔話を聞く羽目になってしまった。30年前のぼーずなら『こーゆー話の時は、コーヒーじゃなく酒にして下さい』と文句を垂れていたことだろう。
15:30PM、ネットは回復した。
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