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練馬のかたきを内藤で

先週のこと、丁度帰りのバスが目の前で発車したこともあり、近所の寿司屋に入った。10年位前に一度入ったことがあり、駅から離れた場所にしては貝類が揃っていた覚えがある。価格もまあまあでいわゆるコスパが優れた店だった。

店に入ろうとするとオヤジが出迎えてくれたが、客は一人もいない。夕方といっても5時前だからかなと席に着き、ビールにカワハギと白イカの肝和えを頼む。『カワハギに肝付けます』と聞かれ当然と即答。変なことを聞くと思ったが、近所の魚屋でこの辺の人はイカの肝をイランと言うと聞いていた(当然その人の分ももらって帰った)ので値段が倍になると言われてもそんなもんかなと思っていた。

刺身皿を見て驚く。肝は醤油皿にちょこっと刻んであるだけで、他は白身のみ。肝を絡めて食べたが・・・とても身がソフト(笑)。白身に歯応えがない上、肝に旨みがない。このカワハギかなり前から店に居座っているようだ。(ひょっとしてウマズラかな?)ビールの炭酸が余計にそう感じさせるんじゃと冷酒に代えるが大差なし。

白イカの肝は油焼けしていた。どうも肝だけ空煎りしたんじゃないかな。イカに比べて妙に温かい。その間、オヤジはずっと『他では食えない』『大阪からも客が食べに来る』というのだが、確かにこんなもん出す店は大阪にはない。(あったら潰れている)

こりゃ早めに逃げようと、煮ホタテの握りを頼んだ。丸いホタテの下に四角いシャリ。目の前で握ってくれなかったら、タカラの寿司職人(子供の玩具で、寿司飯をタンクに入れハンドルを回すと四角い握りになって出てくる)か?と聞くところだった。

つまむとぼろぼろでベタベタ。『うちはよそと違って、最高の新米使っているから』と食材自慢が始まる。ちょっと待てよ・・・数寄屋橋の名店Jのオヤジからは『寿司飯には新米じゃない方がいいんだ』と聞いたゾ。仕方ないので、僕にしては珍しく小食のまま、そそくさと勘定にしてもらったら…思ってた額の倍ほど取られた(笑)。

余りに悔しいので平日の水曜、伊勢丹に寄ったついでに寿司清へ立ち寄る。本社時代は抜群のツマミを提供してくれる寿司職人G藤さんを贔屓にしていて、彼が行く先々へ行っては飲んだ支店の一軒だ。数年前から伊勢丹会館店はこのGさんの後輩K月クンが店長をしている。

まずはカワハギをリベンジ。オーダーするなり『肝和えですよね』言わなくてもやってくれるのが嬉しい。晩飯を止めたのに、ビールに釣られつい食べ過ぎてしまった。にも拘らず勘定はこっちの方が安かった。練馬のかたきを見事に内藤(新宿の古地名)で晴らしてしまった。写真はさっと作ってくれた肝和え。

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