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イラチの感激

贅肉と加齢のお陰で動作がのろくはなったが、基本的にはせっかちな性格である。車を運転している時には顕著に現れ『そこの亀、どいたらんかい』『家に着く前にお迎え来るぞ、おばはん』等とぼやきながら走ることになる。婆さんから『あんた、東京までそうやって帰るんじゃ疲れるでしょ』と真顔で言われたこともある。

こういう性格を関西ではイラチと呼ぶのだが、総じてそっち方面の人間が多い為、あまり気にならない。ただ最近は映画を観ている時もテンポの悪さが気になるようになってしまった。少し前に公開されたテッドもDVDは途中を早送りで見てしまった程である。これも、もうちょっとでそうする所だった。映画クラウド・アトラス。

昨年の公開だが、見に行くつもりで見逃した作品だった。先日DVDを借りてきて見出したのは良いが、余りの複雑さに早送りボタンの上に指を置いたまま・・・なんとか押さずに観てしまった。ガマンできたのはひとえにトム=ハンクスやハル=ベリーと言った演技派俳優のお陰だと思う。

元々原作が有名になったときから映画化は不可能なストーリーと言われていたそうだ。時代の違う6つの話が複雑に絡み合い、輪廻という概念を加えて語られる。登場人物の多さだけでも大変なものだ。彼らには一様にほうき星様の痣があることで生まれ変わりと判るのだが、それを同じ俳優が演じているのはある意味親切。

問題は特殊メイクを駆使し、何の関係も無い端役にまで主役を使うことだ。これが話を無駄にややこしくしている。例えば、これでは北海道の温泉に浸かれないであろうなという刺青を顔にしたマオリの女性がチラッと出てくるのだが、これがハル=ベリィ。他は重要な役なのになぜかこの一瞬だけの遊びにまで顔を出す。後で何かのエピソードに突入するかと思っていてもそれだけぇ~(笑)

だいたい監督からして変。ウォシャウスキー姉弟とあるが、元は兄弟で、ある時、兄が姉になったという(なんじゃ、これ)。映画は面白いと思ったが、たまたま我慢してみたら最後になって面白く感じたというのが正直な感想である。3時間近い大作なのでかなりの忍耐が必要だし、観た後もう一度観なおしてしまった。それくらいしないと良く理解できないのだが、今はかなり気に入っている。

原作が気になりamazonで調べてみた。上下2巻で合計約4000円。ちょっと高いじゃないか?そう思いながらもつい注文してしまった。秋休みに読むのが相応しい気がする。 さてそんな余裕はあるか?
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