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珈琲奇譚

最近読んだウェブ版コミックエッセイの中国嫁日記で面白かったのは、有名タレントがものを食った時の大袈裟なリアクションを見て、月さん(このコミックの主人公、中国人妻)『この人は自分のお金で美味いもんを食べたことないのだろうか?ビンボ臭っ』というものだった。

さすがに貧乏臭いは??だが、前々から紋切り型のコメントに食傷気味のぼーずとしてはその通りだと思ってしまう。ましてやレポーターと称する連中の語彙が貧困なこと『美味しいぃ~』『甘ぁ~い』のオンパレードだ。しかもワザとらしい。レポートを生業としているならもうちょい真っ当な発言をして欲しい。

TVでとあるコーヒーのチェーン店を紹介していた。自分でもここへ入ったこともあり、味は知っているが、この日のレポーター氏程に手放しで誉める味ではない。個人的にはチャイラテの大を頼んで文庫本を開くところだと思っている。

その店では本日のコーヒーをドリップで淹れているらしく、大袈裟に頷くレポーター相手に講釈を垂れていた。曰く『お湯は決してフィルターに掛けてはいけない』フィルターからいがらっぽい雑味が出ることは、以前茶店で教えてもらった(実際に新品のフィルターを通した白湯を飲ませてくれた)ので、間違いではないと思う。

が・・・画面を見て驚く。最初にコーヒーを蒸らす工程が無い。それどころかドリップにコーヒー色の湯面がしっかりと見えている。↓ はそれの再現写真だ。録画してなかったので、出涸らしに水を注いで作為的に作り上げた画像であるが、TVの画面はほぼこんなもんだった。



自分で淹れてこうなったことは無い、とは言わない。スーパーの既に挽いてある粉コーヒーの封を開けたのを忘れ、一~二カ月後に入れると嫌でもこうなる(笑)真っ当なコーヒーを正しい手順で淹れてみた。神戸の萩原珈琲で買い求めた豆を自宅でミルにかけ、セットしたドリップカップの真ん中にゆっくりとお湯を垂らす。そうすると粉は饅頭のように膨れてくる。この時点で湯の供給を止め、充分に粉を蒸らす。



蒸らした後は、同じく中心だけに静かに湯を注ぎ、一定量の湯を注ぎ切る。最後まで泡は残した状態でカップから離す。教えてくれた店主に理由を問うたら『最後に残ったアクをカップに入れない為です』ということだった。



色んな喫茶店で淹れ方のコツを聞いてきたが、挽き立ての粉を使うこと最初にじっくり蒸らすのと最後の一滴までカップに入れるものではないということはほぼ共通したアドバイスだった。どうせ飲むなら少しでも美味しいコーヒーが飲みたい。たかがコーヒーかもしれないが、されどコーヒーだもんね。
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