時々思い出すことであるが、山里に暮らす人々の数がもう少し多く、今より幾分活気があった頃、“何々放送局”と呼ばれる人が何人か居た。話のネタ集めが上手で、その話を広げる手法にも長けており、一旦誘いの網にかかれば、数時間後にはその方の手がけた話を、地域の人で知らない人はいないくらいの伝わり方をみせていた。今になって思えばの話であるが、ある人のネタ集めの方法は“デレクター”になることだったようである。話をまとめ上げるのである。聞き難いことがあれば、“疑い”をかけていた。聞かれることはまだしも、疑われては誰であれかなわない。田舎の善人男女は、余分な事でも何でも喋って弁解にこれ努める。これを何人かに繰り返せば、結果は面白くなっていない訳がない。首尾は上々仕上げをごろうじろ、と当人が思っていたかどうか、そこまでは知らない。その中の一人の方が、久しぶりに本領を発揮して見せたという話が伝わってきた。収まりきらない事も時には起こる。今時と言うなかれ。果たして、どうなることやら。
アキカラマツ
オランダハコベ
イヌショウマの先っぽ
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