Dancing on the B-Road

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衆院選に思うこと。

2009-09-02 20:30:20 | 日々雑記
やっと,公職選挙法を意識しないで書けますね。


 ということで,先ごろ終わった衆院選のことなどを。


 ちょっと,時間軸を長めに振り返ってみれば。


 郵政民営化を重要な政策目標として掲げ,その政策実現のために衆議院を解散して民意を問うたわけですから,彼が任期を満了して新たな政権へと移行するときに,選挙のタイミングはあり得たと感じます。その意味で,麻生さんが解散のタイミングを逃したのはその通りかも知れませんが,自民党さんは郵政選挙で得た党勢を,できるだけ長期にわたって生かしたいと考えてしまったのではないでしょうか。そんな意識が,隙になっていたと感じるところがあります。


 その結果として,政権がたらい回しになった。
 さらに,たらい回しを繰り返しているうちに,路線が違っていましたね。


 郵政民営化に反対したことで,自民党籍を失ったひとが,いつの間にか党籍を取り戻された。となると,ヘンな問題を抱えます。郵政民営化に賛成というスタンスで国会への切符を手にしたひとと,ノーを貫いたひとが,同じ政党にいることになるし,ケースによっては選挙区がかぶる。中央の都合で,選挙区にシワが寄る。麻生さんがブレる前に,いろいろなひとがブレていた,とも思うのです。


 加えて言うならば,地方の代弁者としての国会議員を望まなくなってきている,という周辺状況もあります。


 もちろん,「おカネ」という側面でまだ国政が地方に与える影響は大きくて,陳情の重要性も失われてはいないでしょう。でも,基本的に「地方が必要だと思うことが,地方でできること」が当然で,そのための財政的な裏付け,つまりは税源移譲があってしかるべきである,という知事さんたちの主張は当然のことです。


 国会議員さんは,「国のありよう」こそを語るべきです。
 どんな道を引っ張ったとか,橋を架けたとか。
 それは,県会議員さんなり,都道府県知事さんにお任せすべきことです。
 でも,どうも自民党さんの地元意識はそういう「モノ」と分かちがたく結び付いているように見えてしまった。


 あまり具体的には書かないでおきますが。


 とある候補者さんの選挙公報には,これまでの実績が細かく書かれていました。確かに,地域にとっては必要なことだったと思うのですが,冷静に考えてしまうと,地方議員さんがすべきことなのではないか,と思いますし,予算措置が国の補助がなければ厳しい,ということの裏返し,つまりは大阪県知事さんだったり,前横浜市長が主張されていることを裏打ちするようなものだな,と思ったのも確かです。
 対して,違う候補者さんは,「国としてのスタンス」を主張されていました。
 恐らく,そのスタンスを突き詰めていけば,与謝野さんがおっしゃっていた「中負担,中福祉」,増税方向に進むはずですが,少なくともロジカルな印象を持ちました。単に,借金を増やさないためには,というだけの浅いロジックではありませんでした。市場主義の重要性は認めつつ,でもそれだけではないことの必要性を説いていた。


 いろいろな意識が結び付いて,今回の結果となった。
 誰が,ではなくて,誰もが政治に意識を振り向け,自分の生活とかかわっているという意識を持ち続けることが,今回の変化を意味あるものとするのではないかな,と思ったりします。

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