生形秀之レーシングブログ

J-GP2クラス

2010年に始まったJ-GP2クラス、
初開催の筑波のエントリーはたったの
4台でJSBとの混走でした。。

はじめはST600にスリック履かせたら
1秒位上がるっしょ!って思ったら
全然曲がらなくなり、むしろタイムが
落ちて苦労しました。
当時はST600クラスより遅くてJ-GP2
どうなんだと言われていたと思います。

そこから僕はオートバイが曲がるため
には何が必要か考え、車体に対して
色々とトライし始めました。
やり始めた当初はびくびくしながら
やってましたね(笑)
そこから少しずつ理解し、最終的には
かなり大胆な事もしてました。

結果、車体に関してはあと他に何を
やろうかって位やりました。
各部ディメンション、フレームの剛性、
スイングの剛性、フロントフォークの
剛性、各シャフトの肉厚違い、
各ボルトの締め付けトルク、
トップブリッヂ、アンダーブラケットの
スパン違い、形状違い、エンジン
ケンガの素材違い等々。

当然大外れもありました(笑)



最終的に車体に関しての量産
パーツはステムシャフト、ステム
ベアリング、エンジンケンガボルト
のみ。

フレームはトータル3本しか作ってま
せんが、その中での仕様変更は
数えきれないです。

お陰でフレーム、スイングに関して
ここが強いとこうなって、ここが弱いと
こうなるとかかなり理解できました。
これは絶対にやらないとわからない
事ですね。
それと、そこを感じるセンサーと言う
か感覚もすごく磨かれた事は大きな
財産だと思います。
ここに関してはスズキにも評価して
頂いていてテストライダーとして
契約してもらっているポイントでも
あると思います。


色々なパーツを企画、評価するって
なかなかできないことだし、それを
形にしてくれる方が近くにいたって
のもついてましたね(笑)そして色々
と協力、答え合わせもしてくれた
スズキの方達、いつも組ばらし、
現場でうまくまとめてくれたチーム、
自由にやらせてくれたスポンサー
の皆様に感謝します。



そんなこんなで2010年にJ-GP2へ
チャレンジした自分を評価してあげ
たいと思います。
その当時色々言ってた人もいるとは
思いますが、自分を信じてやり通せば
結果文句は言われない。
どれだけ『自分を信じやりきる』かだと
思いこれからもチャレンジしていきたい
と思います。



僕が作ったフレームは自分で計4勝、
2016年にナオが4勝してるから
合計8勝!
なかなか優秀でしょ(笑)

いやもっと勝てたかな。。。

コメント一覧

B店長
凄い、財産を手に入れたね!
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