注>今回はやや縦長です。ごめんなさい。
のんびり気軽にさんぽがてら。
いまさらで申し訳ないんですが、よくよく考えたら仏像とは~という基本をまだやっていないことに気付きました(笑)
そんな訳で、だいぶ久し振りにこちらの企画をば。
「お父さんのための仏像講座ぁ」 (※鼻にかかった声で読んでね)
さて、仏像と一口に言っても、様々な種類がありますね。
もともとは像を造るという習慣はなく、「ストゥーパ(卒塔婆)」、「仏舎利(ぶっしゃり)」などを信仰対象としておりました。
(※如来を人の姿で表現するのはおそれ多い)
釈迦が入滅した後は、言葉だけでなく”目に見えるもの”があった方が分かり易かったのでしょう。
しかし、色々な他教・文化などの影響を受けてか、紀元前一世紀頃インドのどちらか(※ガンダーラ、マトゥーラ)で「釈迦如来」が造られるようになりました。
当初はそれに「弥勒菩薩」が造られる程度だったようですが、仏教の普及・展開によって次第に広がったようなのです。
簡単にざーっと流すとだいたいそんなん。
深く突っ込まないで下さい。
い) 如来
サンスクリット語では「タターガタ」
修行を完成した人の総称で、諸仏の最高位。
”真理によって来れる”を訳して「如来」となるのだそうです。
…わかんないよね。
えー、「悟りを開いたもの」でもいいでしょう。そんなんですよ。
ちなみに釈迦は初転法輪の際に、
「如来は完全な悟りの境地に達した人だから、人々の尊敬に値する」
とか言ったらしい。入滅後は当人がその「如来」になるんですけどね。
基本的には、肉髻(にくけい:頭の上がポコンとなってる)、螺髪(らはつ:巻き毛)で、装飾なく衲衣をまとっている姿です。
密教での「大日如来」が例外。
ろ) 菩薩
サンスクリット語では「ボーディサットヴァ」、音訳「菩提薩埵(ぼだいさった)」の略。
”悟りを求めて精進努力す者”という意味。おお、これは分かり易いですね。
「弥勒菩薩」などが代表ですが、悟りを開いた「如来」と人との間に位置するという、身近な存在として広く信仰されるのでした。
アイドル、ではなく近所お姉ちゃん、みたいなもんですよ。
だいたい貴人の姿であり、色々と装飾されているのが特徴。例外は僧形で表現される「地蔵菩薩」さま。
なお、先の「如来」が簡素な出で立ちであるのに対し、「菩薩」が豪華絢爛なのは、もともと釈迦が王子様だったことに由来するそうです。
見た目でそれぞれの働き・徳を表現するため、印相やアイテムを所持しています。
ちなみに観音さまも本来は「観世音菩薩」なので、このグループに所属なのです。
は) 明王
皆の憧れ(うそ)
サンスクリット語の「ヴィドヤーラージャ」が語源。
”持明者(じみょうしゃ)の王”、という意味で、簡単に言うと…えー、よく仏教を理解したスゴイ人のさらに偉い人、みたいなん(笑)
密教の最高位「大日如来」が悪を討つため変化した姿とか、その命に従って動く戦闘部隊な方々。
要するに、密教特有の仏像です。
だいたい憤怒相で常に怒っており、複数の目や手を持つお姿になっております。
…と、すべて書いて貼り付けたら文字数オーバー(笑)になったので、前後編にしました。
単にリンクが多いだけなんですけどね。
とりあえず、後編をお楽しみに。
「以上、お父さんのための仏像講座でしたぁ」 (※鼻にかかった声で読んでね)
[関連記事] 【仏像のいろいろ】
⇒ 如来 (お父さんのための仏像講座)
⇒ 仏の三十二相(お父さんのための仏像講座) 前編1-16 後編17-32
⇒ 座り方編 (お父さんのための仏像講座)
⇒ 印相編 (お父さんのための仏像講座)前編 後編
⇒ 五智如来石像
⇒ お釈迦様・釈迦如来 (1・2・3・4・5・6)
⇒ 大日如来
⇒ 阿弥陀如来 鎌倉大仏 (胎内参拝)
五劫思惟阿弥陀如来 みかえり阿弥陀如来 うなずき阿弥陀
⇒ 薬師如来 蛸薬師 飛鳥・薬師三尊像
⇒ 弥勒如来
⇒ 毘盧遮那如来
⇒ 四天王編 (お父さんのための仏像講座)
⇒ 五大明王 (お父さんのための仏像講座)
⇒ 不動明王 (由来 容貌 信仰)
⇒ 不動明王坐像 (東京・金剛寺)
⇒ 降三世明王
⇒ 大威徳明王
⇒ 金剛夜叉明王
⇒ 軍荼利明王
⇒ 太元帥明王 (前編 後編)
⇒ 孔雀明王
⇒ 愛染明王
⇒ 烏枢沙摩明王
⇒ 国宝・弥勒菩薩半跏思惟像 (京都・広隆寺)
⇒ 弥勒菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 勢至菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 般若菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 千体観音堂(京都・三十三間堂)
⇒ 十一面観世音菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 千手観音菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 重文 木像聖観世音菩薩立像 (秦野・宝蓮寺)
⇒ 楊貴妃観音 (京都・泉涌寺)
⇒ 如意輪観音
⇒ 馬頭観音
⇒ 不空絹索観音
⇒ 執金剛神・仁王像
⇒ 日光菩薩・月光菩薩
⇒ 二十五菩薩
⇒ 地蔵菩薩・半跏坐像 地蔵菩薩半跏像
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※仏像鑑賞に、やっぱり本が一冊でもあると分かり易いです。
のんびり気軽にさんぽがてら。
いまさらで申し訳ないんですが、よくよく考えたら仏像とは~という基本をまだやっていないことに気付きました(笑)
そんな訳で、だいぶ久し振りにこちらの企画をば。
「お父さんのための仏像講座ぁ」 (※鼻にかかった声で読んでね)
さて、仏像と一口に言っても、様々な種類がありますね。
もともとは像を造るという習慣はなく、「ストゥーパ(卒塔婆)」、「仏舎利(ぶっしゃり)」などを信仰対象としておりました。
(※如来を人の姿で表現するのはおそれ多い)
釈迦が入滅した後は、言葉だけでなく”目に見えるもの”があった方が分かり易かったのでしょう。
しかし、色々な他教・文化などの影響を受けてか、紀元前一世紀頃インドのどちらか(※ガンダーラ、マトゥーラ)で「釈迦如来」が造られるようになりました。
当初はそれに「弥勒菩薩」が造られる程度だったようですが、仏教の普及・展開によって次第に広がったようなのです。
簡単にざーっと流すとだいたいそんなん。
深く突っ込まないで下さい。
い) 如来
サンスクリット語では「タターガタ」
修行を完成した人の総称で、諸仏の最高位。
”真理によって来れる”を訳して「如来」となるのだそうです。
…わかんないよね。
えー、「悟りを開いたもの」でもいいでしょう。そんなんですよ。
ちなみに釈迦は初転法輪の際に、
「如来は完全な悟りの境地に達した人だから、人々の尊敬に値する」
とか言ったらしい。入滅後は当人がその「如来」になるんですけどね。
基本的には、肉髻(にくけい:頭の上がポコンとなってる)、螺髪(らはつ:巻き毛)で、装飾なく衲衣をまとっている姿です。
密教での「大日如来」が例外。
ろ) 菩薩
サンスクリット語では「ボーディサットヴァ」、音訳「菩提薩埵(ぼだいさった)」の略。
”悟りを求めて精進努力す者”という意味。おお、これは分かり易いですね。
「弥勒菩薩」などが代表ですが、悟りを開いた「如来」と人との間に位置するという、身近な存在として広く信仰されるのでした。
アイドル、ではなく近所お姉ちゃん、みたいなもんですよ。
だいたい貴人の姿であり、色々と装飾されているのが特徴。例外は僧形で表現される「地蔵菩薩」さま。
なお、先の「如来」が簡素な出で立ちであるのに対し、「菩薩」が豪華絢爛なのは、もともと釈迦が王子様だったことに由来するそうです。
見た目でそれぞれの働き・徳を表現するため、印相やアイテムを所持しています。
ちなみに観音さまも本来は「観世音菩薩」なので、このグループに所属なのです。
は) 明王
皆の憧れ(うそ)
サンスクリット語の「ヴィドヤーラージャ」が語源。
”持明者(じみょうしゃ)の王”、という意味で、簡単に言うと…えー、よく仏教を理解したスゴイ人のさらに偉い人、みたいなん(笑)
密教の最高位「大日如来」が悪を討つため変化した姿とか、その命に従って動く戦闘部隊な方々。
要するに、密教特有の仏像です。
だいたい憤怒相で常に怒っており、複数の目や手を持つお姿になっております。
…と、すべて書いて貼り付けたら文字数オーバー(笑)になったので、前後編にしました。
単にリンクが多いだけなんですけどね。
とりあえず、後編をお楽しみに。
「以上、お父さんのための仏像講座でしたぁ」 (※鼻にかかった声で読んでね)
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⇒ 十一面観世音菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 千手観音菩薩 (仏像・菩薩)
⇒ 重文 木像聖観世音菩薩立像 (秦野・宝蓮寺)
⇒ 楊貴妃観音 (京都・泉涌寺)
⇒ 如意輪観音
⇒ 馬頭観音
⇒ 不空絹索観音
⇒ 執金剛神・仁王像
⇒ 日光菩薩・月光菩薩
⇒ 二十五菩薩
⇒ 地蔵菩薩・半跏坐像 地蔵菩薩半跏像
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※仏像鑑賞に、やっぱり本が一冊でもあると分かり易いです。