のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は京都西京区の「願徳寺」です。
上野イベント「特別展 仏像 一木にこめられた祈り」では前半部メインとなっていた「国宝 如意輪観世音菩薩半跏像(菩薩半跏像)」が出張されていた「願徳寺」
とりあえず、この仏像見たさに訪れる人も多いでしょうね。
正式には「仏華林山 宝菩提院 願徳寺」と言うそうです。
歴史はかなり古く、白鳳八年(697)のこと。
なんと今から千三百年以上も昔のことです。
第四十一代「持統天皇」によって、向日市寺戸に創建されました。
この「持統天皇」は大化の改新でお馴染み、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)こと「天智天皇」の娘さんなんですね。
(※なお、「持統天皇」が生まれたのが大化元年(645)です)
天皇庇護のお寺だけあって、一時期は南北八百メートル、東西千三百メートルという広大な土地と無数の伽藍を有する大寺院だったのです。
ちなみに、この時は現在「広隆寺」に安置されている薬師如来が本尊でした。
寺院跡地からはお風呂(湯屋)も発見されたそうですが、これは現存している東大寺よりも古いものなんだって。
平安時代から鎌倉時代まで、天台密教の各派を生み出した大寺院だったんですが、京都寺院の宿命で「応仁の乱」による兵火。
さらには「織田信長」の兵火にも遭い、諸堂はことごとく灰塵に帰してしまうのでした。
ああ…やられちゃった……信長さーん。
江戸時代に「徳川家康」の庇護を受けて再興したものの荒廃は進み、昭和四十八年にようやくこの場所に再建されるのです。
現在の本尊「如意輪観音」も付近の花の寺こと「勝持寺」に預かっていてもらったんだって。
こちらを訪ねると、ちゃんとお寺の方が案内してくれ、きっちり説明までして頂けます。
…テープとかでなくて大変ありがたいんですけど、逆に言えばゆっくり落ち着いて見れないかなー、とかなんとか。
さて、兵火から無事逃れた「国宝 如意輪観世音菩薩半跏像(菩薩半跏像)」はカヤの一木造です。
製作者・時代は不確かで、お顔や衣が唐の様式であることから渡来仏(唐より持ち帰った)、あるいは渡来人の手によるものと言われています。
また、金箔などは施しておらず、木そのままなんだって。
ぞっとするくらいに綺麗で凛々しい美形仏ですよ。
[住所] 願徳寺 京都市西京区大原野南春日町1223-2
※毎年二月は予約必要、とのこと。
[関連記事]
⇒ 史上最悪の市街戦「応仁の乱」[1 2 3 4 5 6]
⇒ 広隆寺 (京都)
⇒ 国宝・弥勒菩薩半跏思惟像 (京都・広隆寺)
⇒ 宝蓮寺 (神奈川県・秦野市)
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※こういった本で目の保養を。
やっぱり国宝指定されているものはそれなりの”何か”がありますよね。
本日は京都西京区の「願徳寺」です。
上野イベント「特別展 仏像 一木にこめられた祈り」では前半部メインとなっていた「国宝 如意輪観世音菩薩半跏像(菩薩半跏像)」が出張されていた「願徳寺」
とりあえず、この仏像見たさに訪れる人も多いでしょうね。
正式には「仏華林山 宝菩提院 願徳寺」と言うそうです。
歴史はかなり古く、白鳳八年(697)のこと。
なんと今から千三百年以上も昔のことです。
第四十一代「持統天皇」によって、向日市寺戸に創建されました。
この「持統天皇」は大化の改新でお馴染み、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)こと「天智天皇」の娘さんなんですね。
(※なお、「持統天皇」が生まれたのが大化元年(645)です)
天皇庇護のお寺だけあって、一時期は南北八百メートル、東西千三百メートルという広大な土地と無数の伽藍を有する大寺院だったのです。
ちなみに、この時は現在「広隆寺」に安置されている薬師如来が本尊でした。
寺院跡地からはお風呂(湯屋)も発見されたそうですが、これは現存している東大寺よりも古いものなんだって。
平安時代から鎌倉時代まで、天台密教の各派を生み出した大寺院だったんですが、京都寺院の宿命で「応仁の乱」による兵火。
さらには「織田信長」の兵火にも遭い、諸堂はことごとく灰塵に帰してしまうのでした。
ああ…やられちゃった……信長さーん。
江戸時代に「徳川家康」の庇護を受けて再興したものの荒廃は進み、昭和四十八年にようやくこの場所に再建されるのです。
現在の本尊「如意輪観音」も付近の花の寺こと「勝持寺」に預かっていてもらったんだって。
こちらを訪ねると、ちゃんとお寺の方が案内してくれ、きっちり説明までして頂けます。
…テープとかでなくて大変ありがたいんですけど、逆に言えばゆっくり落ち着いて見れないかなー、とかなんとか。
さて、兵火から無事逃れた「国宝 如意輪観世音菩薩半跏像(菩薩半跏像)」はカヤの一木造です。
製作者・時代は不確かで、お顔や衣が唐の様式であることから渡来仏(唐より持ち帰った)、あるいは渡来人の手によるものと言われています。
また、金箔などは施しておらず、木そのままなんだって。
ぞっとするくらいに綺麗で凛々しい美形仏ですよ。
[住所] 願徳寺 京都市西京区大原野南春日町1223-2
※毎年二月は予約必要、とのこと。
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国宝仏を訪ねる―仏のひびき 西村 公朝 (2001/03) 講談社 この商品の詳細を見る |
※こういった本で目の保養を。
やっぱり国宝指定されているものはそれなりの”何か”がありますよね。