ヴァイオリンレッスン日記帳

May the violin be with me.

演奏時間の計算方法、演奏時間からメトロノームの目盛りの計算方法

2009年02月16日 | Weblog

 楽譜の小節数、速度記号等から演奏時間を計算したり、逆に、演奏時間から逆算してメトロノームの目盛りを計算する計算方法について。

 

 例として、4分の4拍子、4分の3拍子、8分の6拍子、8分の12拍子4分の2拍子について考えてみよう。

 これで、いちいち演奏を聞かずとも、楽譜から演奏時間が分かるし、逆に演奏時間からどの程度のメトロノームの目盛りで演奏しているのか分かります。

 まず、楽譜から読み取れる情報としては、
 1.速度記号
 2.何分の何拍子であるのか?
 3.小節数
 があげられる。
 
 演奏時間は、以下の式により求めることができる。

 演奏時間(秒)=(B*C*60)/(D)

 ここで、各パラメータは以下の通りである。
 拍子記号:A分のB拍子
    C:小節数
    D:A分音符1個分のメトロノームの目盛り

【演奏時間を求める例①:4分の4拍子
 例えば、ある曲が、4分の4拍子であり、速度記号は4分音符=120、小節数は10個であると過程すると、
    A=4
    B=4
    C=10
    D=120

 演奏時間(秒)=(B*C*60)/(D)
        =(4*10*60)/120
        =20秒
 ということになります。

【演奏時間からメトロノームの目盛りの計算方法の例①:4分の4拍子
 それでは、次に、プロの演奏家から、この人はメトロノームでどの程度の目盛りで演奏しているのかを計算してみましょう。

 例として、ベートーベンの春ソナ第1楽章にしてみます。
 まずは、持っているCDの1つからは、演奏時間は、10分26秒(626秒)でした。
 小節数は、繰り返しを含み333小節
 4分の4拍子です。

 すなわち、
 626秒=(4*333*60)/D
 D=127

 すなわち、メトロノームの目盛りを4分音符=127で演奏していることになります。

 ちなみに繰り返しなしだと、
 演奏時間=(4*247*60)/127=466秒=7分46秒という
ことになります。

 私が複数持っているベートーベンの春ソナ第1楽章のCDによると、演奏時間は、8分52秒~10分52秒と、2分もの差があります。
 これらは、メトロノームの目盛りの四分音符=150~123に対応します。

 でも、概ねアレグロですね。

 最近では、アプリでもメトロノームの目盛りを見積もることができる。
曲のテンポが分かるアプリ
 

【演奏時間を求める例②:4分の3拍子】
 例えば、ある曲が、4分の3拍子であり、速度記号は4分音符=120、小節数は10個であると過程すると、
    A=4
    B=3
    C=10
    D=120

 演奏時間(秒)=(B*C*60)/(D)
        =(3*10*60)/120
        =15秒
 ということになります。


【演奏時間からメトロノームの目盛りの計算方法の例②:4分の3拍子】
 例として、クロイチェル教本の第9番の曲で、プロがどの程度の速度で弾いているか確認してみよう。

 拍子記号:4分の3拍子(A=4、B=3)
    C:102小節(教本から)
    D:4分音符1個分のメトロノームの目盛り 
演奏時間(秒):2分34秒(154秒)  

 すなわち、

 演奏時間(秒)=154秒=(B*C*60)/(D)
             =(3*102*60)/(D)


        (3*102*60)154秒=119

  よって、メトロノームの目盛りの四分音符=119に対応します。

 ということになり、楽譜通り「Allegro moderato」の範囲での演奏になりますね。


【演奏時間を求める例③:8分の6拍子】
 例えば、ある曲が、8分の6拍子であり、速度記号は8分音符=120、小節数は10個であると過程すると、

    A=8
    B=6
    C=10
    D=120

 演奏時間(秒)=(B*C*60)/(D)
        =(6*10*60)/120
        =30秒
 ということになります。


【演奏時間からメトロノームの目盛りの計算方法の例③:8分の6拍子
 例として、クロイチェル教本の第8番の曲で、プロがどの程度の速度で弾いているか確認してみよう。

 拍子記号:8分の6拍子(A=8、B=6)
    C:56小節(教本から)
    D:8分音符1個分のメトロノームの目盛り 
演奏時間(秒):2分18秒(138秒)  

 すなわち、

 演奏時間(秒)=138秒=(B*C*60)/(D)
             =(6*56*60)/(D)


        D=(6*56*60)➗138秒=146

  よって、メトロノームの目盛りの分音符=146に対応します。

 ということになり、楽譜通り「Allegro non troppo」の範囲での演奏になりますね。

 

【演奏時間を求める例④:8分の12拍子】
 例えば、ある曲が、8分の12拍子であり、速度記号は8分音符=120、小節数は10個であると過程すると、

    A=8
    B=12
    C=10
    D=120

 演奏時間(秒)=(B*C*60)/(D)
        =(12*10*60)/120
        =60秒
 ということになります。


【演奏時間からメトロノームの目盛りの計算方法の例④:8分の12拍子】
 例として、クロイチェル教本の第21番の曲で、プロがどの程度の速度で弾いているか確認してみよう。

 拍子記号:8分の12拍子(A=8、B=12)
    C:37小節(教本から)
    D:8分音符1個分のメトロノームの目盛り 
演奏時間(秒):2分36秒(156秒)  

 すなわち、

 演奏時間(秒)=156秒=(B*C*60)/(D)
             =(8*37*60)/(D)


        D=(8*37*60)➗156秒=114

  よって、メトロノームの目盛りの8分音符=114に対応します。

 ということになり、楽譜通りの「Moderato」よりも多少早いかなって感じですかね。

 

【演奏時間を求める例⑤:4分の2拍子】
 例えば、ある曲が、4分の2拍子であり、速度記号は4分音符=120、小節数は10個であると過程すると、

    A=4
    B=2
    C=10
    D=120

 演奏時間(秒)=(B*C*60)/(D)
        =(2*10*60)/120
        =10秒
 ということになります。


【演奏時間からメトロノームの目盛りの計算方法の例⑤:4分の2拍子
 例として、クロイチェル教本の第39番の曲で、プロがどの程度の速度で弾いているか確認してみよう。

 拍子記号:4分の2拍子(A=4、B=2)
    C:184小節(教本から)
    D:8分音符1個分のメトロノームの目盛り 
演奏時間(秒):4分27秒(267秒)  

 すなわち、

 演奏時間(秒)=267秒=(B*C*60)/(D)
             =(2*184*60)/(D)


        D=(2*184*60)➗267秒=83

  よって、メトロノームの目盛りの4分音符=83に対応します。

 ということになり、楽譜通りの「Allegretto」よりも多少遅いかなって感じですかね。重音のエチュードだから、プロも指定テンポで弾くのは難しいようですね。


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