昨秋に綴っていたシリーズもの記事の続きだったりします(^^;
昨年の秋に,「撫子」,「葛」,「尾花」,「萩」と4つ紹介してきたのですが,今回は恐らく探すのが一番大変であろうこの花を紹介。
何故かというと,フジバカマは,絶滅が危惧されている植物(環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に指定)であり,自生のものは,ほとんどみることが出来ないからです。写真のフジバカマも実は鑑賞用の園芸品種(近くのホームセンターに行った時,こっそり撮影してきました),つくばの近くでは,小貝川という川の河川沿いに一部自生地が残るのみだったりします。
かつては,秋の七草の一つに数えられ,各地の川の河原等に群生していたフジバカマが大きく数を減らしてしまった理由は,彼らが,大雨の度に攪乱を受け,水分と肥沃な土壌が供給される川沿いの氾濫原などに好んで生育してきたことが関係します。こうした氾濫原は,近世以降,治水や利水を目的に実施されてきた河川改修や護岸工事等の影響を受け,急激に日本の河川から姿を消していきました。現在の自生地の一つである小貝川は,河畔林など多く残る貴重な自然の残る川の一つで,フジバカマの他にもたくさんの希少な動植物が生育していることで有名です。
あまり目立つ花ではありませんが,落ち着きと気品を兼ね備えた可憐さには,万葉の歌人たちが心を奪われたのも納得といった感じです。
昨年の秋に,「撫子」,「葛」,「尾花」,「萩」と4つ紹介してきたのですが,今回は恐らく探すのが一番大変であろうこの花を紹介。
何故かというと,フジバカマは,絶滅が危惧されている植物(環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に指定)であり,自生のものは,ほとんどみることが出来ないからです。写真のフジバカマも実は鑑賞用の園芸品種(近くのホームセンターに行った時,こっそり撮影してきました),つくばの近くでは,小貝川という川の河川沿いに一部自生地が残るのみだったりします。
かつては,秋の七草の一つに数えられ,各地の川の河原等に群生していたフジバカマが大きく数を減らしてしまった理由は,彼らが,大雨の度に攪乱を受け,水分と肥沃な土壌が供給される川沿いの氾濫原などに好んで生育してきたことが関係します。こうした氾濫原は,近世以降,治水や利水を目的に実施されてきた河川改修や護岸工事等の影響を受け,急激に日本の河川から姿を消していきました。現在の自生地の一つである小貝川は,河畔林など多く残る貴重な自然の残る川の一つで,フジバカマの他にもたくさんの希少な動植物が生育していることで有名です。
あまり目立つ花ではありませんが,落ち着きと気品を兼ね備えた可憐さには,万葉の歌人たちが心を奪われたのも納得といった感じです。
見たことあるようでやっぱりないような気がします。
秋の七草も料理して食べたりするものなのでしょうか??
フジバカマは,園芸品種としても人気があるので,お庭等で見掛けることはあるかも知れません。それから,フジバカマと同じ仲間のヒヨドリバナは,林縁やちょっと湿気のある涼しい場所であれば,普通に見掛けることが出来ます。特にサワヒヨドリは,花の様子もそっくりです。先日,自分もフィールドでみかけ,“もしかして,フジバカマ?”と思ったりしました。
秋の七草ですが,こちらはもっぱら眺めて楽しむ感じで,短歌や俳句などの中でよく詠まれています。食べられるのは葛の花や根ぐらいでしょうか。女郎花や藤袴,桔梗は生薬としての効能があります。