故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

不足が知恵を産む

2018-03-17 04:36:11 | プロジェクトエンジニアー

またまた中学生の登場です。
冷めた感じの目です。
少し不満そうです。
そうではありません。
自分の中で葛藤しているのです。
この状況をどう受け入れようかと。


今日のタイトルは、「不足が知恵を産む」です。
生むより産むを選びました。
生むは、意味合いが広いから。産むは積極的な気がしたからです。

閉店5時のカフェに、4時半に当日予約(夜の宴会6時から)が入ります。
私達は、どんな場合でも受けます。
冷蔵庫の材料を吟味し、献立を考えます。
準備の時間を検討し、順番を考えます。
あるものでもてなす。
私達のカフェは、お任せ料理と決めています。
何々が食べたいではありません。
人数とメンバーの構成(年齢、男女比、グループの性格、客の好みなど)で料理を決めます。
酒の好みにあわせて、料理を出すまでには至っていません。

急な場合は、準備の時間が不足となります。
当日予約のお客様は限られています。
こちらのことも分かっているし、相手のこともよく知っています。
好みに合わせ、前回出したメニューと重ならぬ何か新たなメニューを挟みます。
時には、鮎をもらった、これから持って行くから調理してということもあります。
七輪を出し、炭を熾します。やっと火が出来た頃、来店です。
仕方がない。
いただいた鮎を下ごしらえして、お客様に炙っていただくことになりました。

なにもかも不足(不測)の状態です。
これを楽しむ。受けた時点で、覚悟は決まっています。
どれだけのことが出来るかやるだけです。

酔っぱらったお父さんが、流れでお客様をお連れする。
お母さんは、困ったと思いながら準備をする。
酒がなければ、子供に一升壜を持たせて酒屋に走らせる。

金曜日の夜、代行がつかまりません。
タクシーを呼ぶも、応答がありません。
仕方がない。次の目的地(カラオケ店や自宅)までお客様を送ることもあります。
こんなことは普通です。

カフェ開店時は、常に緊張状態でした。
ストレスを感じました。
次に何をやって良いか、妻からの指示待ちでした。
一年経って、お客さんと冗談を言いながら調理ができるまでになりました。
遊び(サプライズ)を入れたいと思っています。

思って見れば、常に不足の生き道でした。
準備万端揃って始めることなどありませんでした。
やりながら覚えることの連続です。
不足を楽しむ。常に楽しむ。
疲れさえ楽しむ。

不足が知恵を産む。
知恵までとは言えぬまでも、挑戦することで会得する何かがあります。
誰もがやることです。拒めばチャンスを失うだけです。
この辺りでは、野菜を持って行けと言われたら、
自分のうちで余っていてもいただきます。
次のいただくチャンスを失うからです。
腐らせるわけにいかないから、都会の不足に送ります。

私達は、コップに半分水があるのを見て、
もうこれしかないと不足(過疎)を嘆きます。
限界集落かもしれないけど、まだこれだけあると、しきたりを変えてまで楽しむ。
終わったら、それはその時のことと割り切る。
不足こそ知恵を絞るチャンスです。

こうこうを 卵焼きとか 水が酒

2018年3月17日

後記
納得できぬこともあるでしょう。
難局を脱したときの悦びも大きいのではないでしょうか。
なにもかも揃えようと、準備だけで体力を使い果たすこともありますね。
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