自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'23夏 虫の目レンズは友 ~シオヤアブ(続々)~

2023-07-21 | 昆虫

この日は朝からギラギラと陽射しを感じました。暑くなる予感どおり,息苦しくなるほどの外気温でした。

朝,畑地でシオヤアブの羽音を聞きました。様子を窺っていたら,交尾中のシオヤアブでした。交尾をしているときは,単独行動時とは違って動きが比較的ゆっくりしています。これはチャンス! 家からカメラを持ち出して来て撮影開始。そっと近づいたのが功を奏したのか,動き気配なし。写真では下側がオスです。

 

近づき過ぎたため,脚がレンズに触れました。吻と複眼はきっちり見えます。

 

この写真では,脚先がレンズをつかんでいる感じです。

 

そのうちに,横のブロック塀に移動。幸い,いちばん上にあるツタの葉に着地しました。もっと近づきたかったー!

 

朝からこんな場面を撮影できるとは思ってもみませんでした。

 


ノアザミの風景

2023-07-20 | 

オニユリの近くで,このノアザミを見かけました。花の旬が過ぎて,種ができているものもあります。種子には綿毛が付いています。それをうまく使い,風に乗って分布域を拡げるのです。その綿毛が下の方に一つ引っ掛かっていました。カメムシがこの花を気に入っているようです。交尾中のカップルもいました。

 

綿毛がよくわかります。

 

意外にあちこちノアザミが咲いています。

 

ノアザミはいくらでも風を利用できます。

 

意外だったのは,この花でスズメガがホバリングをしながら蜜を吸っているのを見たことです。そういえば,アゲハも吸蜜に訪れることがあります。そういう動的な展開を撮影できたらよいのですが……。

 


オニユリの風景

2023-07-18 | 

オニユリの咲く季節です。ここは河川敷。

昨年も訪れました。オニユリの鮮やかな色彩を見ると,いかにも盛夏という感じがします。ギラッとしていて,ドカーンと居座った雰囲気が漂っていて,わたしは好きです。青空に映えます。メシベを強調するように撮りました。

 

向こう岸がよく見えます。川の流れが見えます。周辺の環境がわかります。

 

今が盛りです。太陽と共にいるというのが,ギラギラッとしていて,暑さでムンムンしていて,なんとなく惹かれます。

 

大きく湾曲したメシベと蕾を強調して撮りました。河川敷の道に人影なし。

 

青空に飛行機雲が一筋あれば,文句なしに冴えるのですが……。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~ハッチョウトンボ(続)~

2023-07-17 | 昆虫

愛用している虫の目レンズにトラブルが生じて,このほど修理に出しました。なにしろ,虫の目写真を撮るのはわたしの大事なテーマの一つなので,このシステムがダウンしようものならもう困り果てます。

なんとか修理が叶って,今回は高解像度のレンズを装着してハッチョウトンボを撮影して来ました。じつは,最近ある写真クラブに入り,わたしの写真について一つのアドバイスをいただきました。それは,あれもこれも入れるのでなく単純化するのがよい,見る角度を研究するのがよい,というものです。そういうことからすると,ハッチョウトンボは背の低い草にとまるので,角度という点からはなかなかたいへん。でも,できる限り,改善できるようチャレンジしてみました。

これは腹ばいになって撮りました。トンボのからだが空に浮き上がるようにとの思いで構図を描きました。ピントは頭部に合っています。

 

これもそうです。やや上を見上げる感じです。

 

同じ構図で撮りました。

 

これも真逆光です。ピントが甘いのが残念!

 

もうちょっと近寄りたかったのですが……。主役が小さ過ぎる,と反省。

 

10月に写真展の予定です。テーマは「今年の夏」。ハッチョウトンボも今夏に出会ったモデルです。7月いっぱいはこれを追うつもりです。

 


クロメンガタスズメ,蛹化へ

2023-07-16 | 昆虫

7月16日(日)。

昨日の夕刻,トマトで撮影したクロメンガタスズメの幼虫の話題です。葉に付いたままの状態でネットで包んでおき,今日,地面に置いてやりました。色は緑から,黄色・褐色を帯びた色への変化が見られます。

 

置いた途端,地面に潜りかけたのです。これにはびっくり。

 

ぐんぐん潜っていきます。これはもう蛹化に備えた行動としか思えません。

 

貴重な画像を得ることができました。あとは,地中で蛹になっているのを確認するだけです。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~クロメンガタスズメ(幼虫)~

2023-07-15 | 昆虫

7月15日(土)。夕方近く。

我が家の畑で育てているトマトの葉が何ものかに食べられて裸状態。なにが食べたのか,調べているうちに目に入ったのがクロメンガタスズメの終齢幼虫です。それも二匹。この幼虫がいるとは気づきませんでした。

これはナス科の大いなる害虫です。しかし写真だけはしっかり撮っておかなくては,と思い撮ったのが下写真です。体長10cm。

 

このからだを維持しようと思えば,食欲は相当なものでしょう。

 

畑は野菜の育ちも,昆虫との出会いもたのしみな場。害虫とはほどほどの付き合いにならざるを得ませんが,それだって昆虫の生態にふれる貴重な機会になります。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~シオヤアブ(続)~

2023-07-14 | 昆虫

7月14日(金)。

一昨日,シオヤアブの記事をアップして,締めくくりのことばとして「産卵中とか,捕食中だと(略)」と書いたのでしたが,なんとさっそくこの場面を目撃,そして撮影。それも今日なのです。あいにく曇り空で,ピンボケでもあり,画像としてはさっぱり。でも,びっくり場面です。

畑仕事をしていると,シオヤアブが大きな羽音をさせて着地。見ると,獲物を捕獲して吻を刺しています。大急ぎで,家からカメラを持ち出して,近寄って行きました。見ると,被害に遭ったのはどうやらアメリカミズアブのよう。とにかく一枚撮っておこうという気持ちで,シャッター。フラッシュ撮影をしました。これが下写真です。

 

途端に,シオヤアブは飛び上がりました。そして,近くの地面に着地。追って確認すると,獲物はなし。フラッシュの光が影響したのでしょう。申し訳なかったかな。

考えみればシオヤアブとからだがほぼ同じ獲物をつかんで,飛んで来たのです。さすがのハンターぶりです。今度は晴れた日に同じような場面を目撃したいものです。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~ハッチョウトンボ~

2023-07-13 | 昆虫

今夏,接写でハッチョウトンボを何度となく撮って来ました。しかし,本格的に虫の目レンズで撮るのはこれが初めてです。これまでの接写は簡易なもので,魚露目レンズを使用したものでした。

梅雨の合間の晴れた日。雲が適当に浮かんでいます。撮影条件はよし。というところ。湿地に突き出したマツの枯れ枝にとまったオスを狙いました。超接写なので,複眼を構成する個眼にピントが合ったぶん,遠くはぼやけています。空の雲が確認できます。こちらの翅先はレンズに触れています。解像度はまあ,こんなところでしょうか。使用レンズはミニレンズ(口径15mm)です。

 

こちら向きに静止しているトンボです。下から見上げる構図がよい,とアドバイスをいただいているのですが,湿地の縁の土手から撮るのでうまくいきません。これも複眼にピントが合っています。

 

メスは湿地の周りにかなりいました。オスから離れているのです。それが習性なのでしょう。警戒心が強くて,なかなか思う画像が得られませんでした。

 

これまでわたしの撮影心をくすぐり続けてくれたハッチョウトンボには,ただただ感謝。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~シオヤアブ~

2023-07-12 | 昆虫

畑地でシオヤアブが躍動しています。これはオスです。

甲虫でも捕らえていれば印象的な場面を激写できたのではないでしょうか。斜め後ろからそっと近寄りました。シオヤアブは気づいていないはずです。複眼を入れないといけないので,やや右に寄ってシャッターを切りました。

 

そうこうしているうちにすぐ脇のビニルシートに移動。見上げるようにしてさらに一枚。

 

この畑地には,シオヤアブはよく来るのでまだまだシャッターチャンスがありそう。産卵中とか,捕食中だと変化があってよいのですが……。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~コフキトンボ~

2023-07-11 | 昆虫

庭の木にコフキトンボがとまって,じっとしていました。梅雨空のもと,陽射しがないので体温が十分に上がらず,動きが停滞気味なのでしょうか。

 

こういうときは撮影のチャンスです。とはいえ,ときどき飛び上がりました。しかし,まもなく元の場所に戻って来ました。向きはこちら向き。頭部を前から撮れるカメラ位置は理想的。

 

何度か,離れたり戻ったりを繰り返しました。しかし獲物は捕まえていませんでした。

 

わたしの気配を感じられないよう,注意を払わなければなりません。結構たいへん。