自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ハッチョウトンボが!

2023-05-21 | 昆虫

こんな身近にハッチョウトンボがいるなんて! そう思えて仰天するほど近くにハッチョウトンボが生息していることがわかりました。

ここはわたしが撮影フィールドにしている草地のすぐ傍。道路を挟んで反対側にある池の湿地なのです。田舎の公園として一応整備はされているものの,周辺は鹿柵がなされていて,ちょっと入りにくい感じがしないでもありません。それでも,もしかしたらめずらしいトンボでもいるかなあという思いで,初めて行ってみました。

池の上辺りに湿地があります。そこにモウセンゴケが密生していました。この光景はめずらしいと思います。それだけ,人が訪れていなくって,保護されている証拠でしょう。それを見ているうちに目に留まったのが,足元にいるハッチョウトンボでした。

はじめはメス。数匹がいました。

 

オスはいないかなと探しました。なかなか見つからなかったのですが,そのうちに一匹,二匹と目に入って来ました。それだけ生息数が限られているということです。それにしても,ほんとうにうれしい再会!

 

魚露目でも。

 

しばらく撮影に熱中しました。この湿地のある池は隣町にあり,我が家から自動車で5分のところに位置します。たったの5分! 何度も何度も出かけようと思っています。

 


ヒメカメノコテントウ,孵化!(続)

2023-05-20 | 昆虫

完全に孵化を終えて体色が黒っぽくなるまでをご紹介します。

頭部がほぼ出て来ました。

 

頭と脚がすっかり外へ。脚を揃えるようにして伸ばしています。

 

脚をわずかに曲げます。ゆっくりとした動きです。

 

脚を伸ばします。伸ばしたり曲げたり,曲げたり伸ばしたり。

 

そのうちに,からだが黄色っぽくなってきました。そして黒っぽい部分も見えかけています。

 

黒が濃くなってきました。

 

これは翌日写しました。卵殻を抱えたままじっとしています。これは習性です。

 

一つの卵を集中して見て行くことができました。残ったたった一つが画像として記録できたことはまったくラッキーそのもの。感謝。

 


ヒメカメノコテントウ,孵化!

2023-05-19 | 昆虫

玄関先でのこと。玄関を出たら,プランターに植えたビオラからツマグロヒョウモンがパッと舞い上がりました。

それがツマグロヒョウモンの卵探しのきっかけだったのですが,探しているうちに見つけたのがヒメカメノコテントウの卵。久しぶり! 二列に合計7個の並んでいました。

 

それをときどき観察して孵化を待ちました。ところが,どうしたことか,数が減るばかり。外敵に襲われたか,あるいは落下したか,いずれかでしょう。

 

とうとう,残るはたったの1個となりました。これはもう見逃すわけにはいきません。葉を茎ごと切り取ってスタジオに。「なんとか孵化を画像記録したい!」。 この一念。

さあ,卵殻が縦に裂けかけました。まず頭部が出始めます。

 

背部が見えています。上にわずかに見える褐色のものは側単眼。脚は上の向こう側にあります。つまり生まれ出る幼虫は仰向けになっているのです。

 

眼が現れました。

 

大顎が出て来ました。

 

続きは次回に。

 

 


'23 昆虫の頭・顔 ~ジャノメチョウ(幼虫)~

2023-05-18 | 昆虫

つい先日のこと。草原でモンキチョウの卵を探していたら,初めて見る幼虫が草にいました。尾端と頭の特徴から,ジャノメチョウのなかまと推定。3齢あたりでしょう。顔写真といっても,正面からの一枚だけ。

 

帰って調べると思ったとおりで,どうやらジャノメチョウのよう。頭部に縦に走る筋が印象に残ります。草は食草のヒカゲスゲ。飼育ケースの蓋裏にいるところを写しました。

 

鉢に食草を植え飼うことに。その鉢で撮った写真が下のものです。

 

横から撮りました。側単眼がよくわかりません。突起の先に毛がない,黒いものがそれでしょうか。それにしても,数が少ない!

 

この縦状の縞はこの種ならではです。

 

さて,これが蛹になるまで飼育しようと思うのですが,うまくいくでしょうか。なんとか,見届けたいですね。

 


捕食 ~アカサシガメがコメツキムシを~

2023-05-17 | 昆虫

エノキの葉に赤いものが見えました。近づいて確かめると,それはアカサシガメでした。よく見ると,アカサシガメが獲物に吻を刺して体液を吸っているところでした。

 

枝を持って撮影しようとすると,サシガメは気配を感じたようで葉の裏に移動。

 

吻先を撮りたくて撮ったのが下写真です。これがまさに突き刺している場面です。よく考えると,サシガメは"刺亀"。甲虫の硬いからだだって平気。怖い怖い昆虫です。

 

食べるもの,食べられるもののつながり。それは容赦のない自然の摂理です。その摂理を垣間見るちょっとした出会い,新鮮な出会い,そうした生々しい事実を記録したいと思うのです。

 


'23 昆虫の頭・顔 ~モンキチョウ(メス)~

2023-05-16 | モンキチョウ

シロツメクサ群落でモンキチョウを見かけました。メスですから,産卵に訪れていたようです。申し訳ないと思いつつ顔写真を撮るために捕獲。

夜になると,とても静かになります。動きがまったく止まってしまいます。やはり気温が関係しているのでしょう。

 

なんとも柔らかな,そしてカラフルな色合い! 体毛の一本一本まで写したかったのですが,そこまでいかず。

 

真正面は欠かせません。

 

ほんとうにやさしい色合いです。

 

撮り終わって,翌朝放ってやりました。元気に舞い上がりました。

 


ツユムシの幼虫

2023-05-15 | 昆虫

朝,ツユムシの幼虫を見かけました。朝露が付着したムラサキツメクサの葉に一匹。小さくて目に付かなかったのですが,たまたまモンキチョウの卵がないか探しているときに目に入ったというわけです。長い触覚は,その長さがふしぎなくらい。

 

カメラを近づいてもじっと静止したまま。

 

斑模様に見えるこの体色は,いくら小さなからだでも一度見たら忘れられません。地味ながらカラフルな装いは成虫からは想像できないでしょう。

 

この時間帯は子どもの通学安全見守り隊の活動からの帰り道でした。歩くときは適当にゆっくり散策するつもりでいることが,こうした出会いにつながります。

 


'23 昆虫の頭・顔 ~オオイシアブ(続)~

2023-05-14 | 昆虫

ムシヒキアブのなかまは昆虫を鷲づかみにして,体液を吸うことで生きるエネルギーを補給します。風貌がこんなに険しく,刺々しく見えるのは生き延びるために獲得されたスタイルなのです。

オオイシアブは確かに弱っていました。生き生きしている状態なら,こんなふうにゆっくり撮影することはたぶん無理でしょう。多少申し訳なさを感じながら,撮影させてもらうことに。

 

この目に留まったら,一溜りもなさそう。

 

頭をぐっと起こしました。その瞬間に撮った写真です。その後,大慌てで容器を被せました。

 

真正面から撮影します。容器をわずかに上げて写しました。

 

トリミングでなく,倍率を上げてシャッターを切りました。凄味があります。

 

顔だけをアップして撮りました。

 

昆虫の種類だけ表情がありますが,このオオイシアブはからだごと印象に残ります。

 


飛翔 ~モンキチョウ~

2023-05-14 | モンキチョウ

公園にて。

シバザクラの季節が過ぎ,花壇のそれはあちこち花を点在させつつ,葉を茂らせています。脇を歩いていると,偶然モンキチョウがなにやら名残りの花に関心を持つような,持たないような頼りない飛翔を続けていました。

とりあえずは,飛翔を捕らえようとカメラを準備。瞬間を待ちましたが,なかなか舞い降りそうになし。しばらくして,降りそうになったときにシャッターを切りました。でも,これはトリミングしたものです。トリミングは極力避けたいのですが……。

 

思ったとおり,花に降りました。でも,蜜を吸うのでもなく,まったく意図が推測できない行動でした。たった一枚の飛翔写真ですが,モンキチョウのそれは初めてです。

 

チョウの飛翔風景を撮る腕前はわたしにはちっとも。これから勉強します。

 


'23 昆虫の頭・顔 ~オオイシアブ~

2023-05-13 | 昆虫

畑をネットで囲っています。それはイノシシやシカなどの侵入を防ぐためです。そのネットにオオイシアブがとまっていました。

 

近づいても逃げないので撮影開始。それにしてもムシヒキアブのなかまの風貌ったら,大したものです。

 

からだの下側からも撮りました。

 

頭の様子を記録するのが肝心。それで近づいて撮りました。吻の根元付近から毛が放射状に出ています。こんなのを見たのは初めて。

 

終始動かなかったのはどうやら弱っているようです。ついでにスタジオで続きの撮影をすることにしました。