自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

今年のセツブンソウ

2014-03-10 | 植物

セツブンソウのことについては,以前にくわしく書きました。接写撮影も入れて,子房・胚珠の様子にも触れました。それで以下は簡潔に書きとどめます。

知人所有地にセツブンソウの群落があります。谷あいの土地で,「よくもまあ,こんなところだけに生えていることよ。ふしぎな話!」と思う場所です。石灰質の土壌で育つのだそうですが,ここはどうなのでしょう。

節分に合わせて咲くといいます。しかし,ここでは確実に一カ月遅れで花が開く感じです。わたしが訪れたときは,もう盛りを過ぎて,花が枯れ始めていました。この日は粉雪が強い風に乗って,横から吹き付けるという寒い日でした。極寒期に葉を広げ,早咲きする性質を持っているのには,驚いてしまいます。


知人の話では,毎年種がたくさんできて,どんどん殖えているようです。それを聞いてわたしが気になるのは,いったいどんな昆虫が訪れたのかという点です。それについてはちょっと解き明かせそうにありません。情報を見ても,それを示唆するものに行き着くことができませんでした。

 


セツブンソウは季節をちゃんと察知しています。たぶん,昼の長さを体内時計で計っているのでしょう。この草の知恵です。 

 


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