自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

地域ミュージアムで考える(18)

2016-07-25 | 随想

7月24日(日)。『青少年のための科学の祭典』の地域大会が行われ,わたしはミュージアムからのブース出展者として出かけました。ブース名は『昔の火起こしにチャレンジ!』というもので,発火法はキリモミ式,火打ち式の2つです。


わたし一人では店の守はできないので,サポートメンバーに協力を依頼していました。結果,来てもらったのは7人。小学生4人,おとな3人。皆さん,これまで火起こしで協力いただいた方ばかりで,強力な助っ人です。わたしのいちばんの願いは,子どもメンバーを含めてボランティア一人ひとりに活動を楽しんでいただくという点です。余暇を人とふれ合うひとときに積極的に活用していただく,そうした場をミュージアムとして提供する,そんなことを思い描いています。

実際わたしは見守りだけで,店当番,つまり主役はサポートメンバーでした。たのしそうな,それでいて懸命な動きには頭が下がりました。ブースはたくさんありましたが,小学生が活躍するブースはほかに見当たりませんでした。早期からの社会参加という意味でも,たいへん価値ある活動といえるでしょう。今日の活動をとおして,理想的な場面が生まれたのではないかと感じています。


お客さんは途切れずに続きました。小さな子からおとなまで,たくさんたくさんの人でした。


来店者の間に,驚きがいっぱい生まれました。いくつもの印象的な場面がありました。お客さんなのに,「気に入ったから」といって臨時ボランティアをする子まで出て来ました。他のブースに出展している高校生がやって来て,キリモミ式はおもしろそうだからというわけで挑戦。結果,ダメ。友人が,これまた「やってみる!」といってやって,結局ダメ。むずかしさに悲鳴を上げていました。ファミリー力で見事にやり遂げた例もありました。

やはり火の体験というのは,危険との隣り合わせですが,こころを引き付けるようです。

ミュージアムは知的好奇心を誘い出し,くすぐる仕掛け人にならなくてはなりません。内容はもちろんなのですが,市民ボランティアが参加している姿こそが最大の宝。元気PRにもなります。サポートメンバーにこころから感謝。 

 


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