自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その258)

2013-08-20 | ジャコウアゲハ

先日,ヨッさんがジャコウアゲハの蛹を3個体,枝に付いたまま植木鉢に挿して持って来られました。置いていると羽化の場面を見たくなって,しごとが手に付かなくなるので,わたしに任せるというのです。わたしも前ほどに見たいという気持ちはないので,そのまま預かることにしました。見られれば見てもいい,という感じです。

そのとき,ヨッさんは思いがけないことをおっしゃったのです。

「ジャコウアゲハは,めったにないかもしれないけど,共食いすることがあるんやなあ。この間,幼虫が蛹を食べたんや。ほんまにびっくりしましたで。」と。餌がなくなったときに幼虫同士が共食いするということは観察者の手記で知っていましたが,見たことはありません。ヨッさんの話のように,幼虫が蛹を食するなんてことは初めて聞きました。個体維持できる分だけ食草があるというのはとてもたいせつなことだとわかります。

今日(8月20日),露地植えのウマノスズクサを見ると,わずかな草に幼虫がずいぶん集まった箇所がありました(下写真)。こんな状態が高じて,共食いが起こりうるのだろうなあと感じました。

 

結局,ヨッさんが置いて行かれた3個体はそれぞれ無事に羽化して,舞い上がって行きました。

 


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