自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

春! 虫の目写真シリーズ(35) ~ヤマザクラ~

2020-04-17 | 

サクラの季節はとっくに過ぎ去りましたが,どうしてもヤマザクラについて触れないわけにはいきません。

これまで周りの山に咲く淡いピンク色のヤマザクラを眺め,春色の装おいをなんとなく愛でていたように思います。これが今年は肌で,その花の見事さに感じ入ったように思うのです。

きっかけはソメイヨシノとヤマザクラの花が並んで咲いているのを見たことによります。ソメイヨシノは一言でいえば華々しさがお似合い言葉であるのに対して,ヤマザクラは清楚さがぴったりだと感じます。これでもかこれでもかと競い合って咲く花,適当に散らばって品よく咲く花,この違いはどうしようもありません。

 

ヤマザクラは,花と若葉が仲よく相並んでいます。赤茶色をした若葉のなんと初々しいこと! 環境に溶け込んで雰囲気を和らげている感じがします。野生種ならではの趣とでもいえるでしょうか。

 

野生種なので昆虫を仲立ちにして種子をつくり,たくましく生き延びていきます。ソメイヨシノよりもずっと長く長く。澄み切った流水が開花を祝っているよう。

 

川面がキラキラと宝石のよう。

 

ヤマザクラはいいなあ。

 

   もろともにあはれと思へ山桜花より外に知る人もなし (前大僧正行尊)

 

 


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