自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

スッポンタケと昆虫(1)

2019-11-25 | 生物

H公園にて。

山裾でスッポンタケを一本見かけました。草に隠れていたので,見つけたのはラッキーでした。じつはスッポンタケを見たのは初めてです。キノコについてはまったくの素人なので,気になるときは本で調べるほかありません。

このスッポンタケについては写真では存在を知っていたものの,この日見てパッと名前が浮かんで来るほど記憶があったわけではありません。本を出して調べている中で,確かにスッポンタケであること,そしてその特徴がたいへんユニークであることが実感として伝わってきたという次第です。

一連のその流れを辿ってみます。

昆虫の姿を求めて山麓の草の中を歩いているとき,ノイチゴの大きめの葉の間から白っぽいものが見えました。こういうときは「何だろうか」と思い,確かめる習慣がついています。それで,とりあえず傍によって確認。これが発見に結び付きました。

 

このキノコの特異性は臭気を放ってハエ類を招き,胞子を付着させて分布域を広げること,また伸びてから一日でドロッととろけたように崩れてゆくことにあるらしいのです。

それでわたしは,それらが事実か確かめてみることにしました。

まず臭いを確かめました。鼻を近づけると,確かにほんのりと臭いました。しかし,情報から得たような“臭気”というほどのものではありません。これをハエのなかまが遠くで感じとるとすれば,まことにすごいとしか思えません。

あとは翌日を待つことに。

 


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