自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ツバメシジミ,孵化へ(続)

2022-07-11 | ツバメシジミ

7月1日(金)。昨日,ツバメシジミの孵化を見逃したのが,とても残念。今季はもう観察できないのかもしれないと思い,この日の朝,再び公園に出かけました。もちろん,シロツメクサの花が残っていたら,卵があるかもしれないと思ったからでした。

幸いにも,三本残っていました。見ると,そのうちの一本に孵化後の卵殻が付いています。同じ花にもうないか,探しました。なんと,アッター! それも孵化が始まって,頭部がほんの少し見えるではありませんか。運というものはすごいものです。

急いで持ち帰って,撮影開始です。

09:00。この状態が正午を過ぎても変わりません。何かが起こったのでしょうか。

 

13:07。様子に変化が。動きかけました。蓋を開けています。

 

13:29。半分開きました。からだの様子が見えています。

 

13:35。休むことなく,蓋を開け続けます。

 

13:37。ほぼ蓋が開きました。

 

13:37。これで完了。

 

13:37。「さあ,出ようか」。なんだかそんな声が聞こえて来そう。

 

13:38。「よいしょ」。そんな掛け声が聞こえて来るような。

 

13:38。このまま消えて行きました。

 

動きが始まってから30分間は目を離せませんでした。直径0.5mmの卵で観察できた物語。なんとか撮影完了! これで「ほっ!」です。産付日がわかっていたら申し分ありませんが,それだけは目撃に頼るほかなし。生態観察というのはたいへんな労力がいります。それでも今回撮影できたのはまったくのラッキーものでした。感謝。