自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

「コットン紙,できませんか」(11)

2021-05-11 | 野草紙

今回は自然乾燥の結果についての報告です。

自然乾燥ではステンレス金網の上に,ソフトチュールにのったコットン湿紙をおきます。はじめは日に当て,おしまいは風通しのよい日陰におくので,今の気温だと2,3日かかります。日向で一気に乾かすと,乾きムラが顕著に出てチュールごと紙が剥がれることがあります。剥がれると,紙が波打った状態になります。こうなると,いくら平らにしようとしても無理です。

したがって,徐々に無理なく乾かすほかありません。「はじめは日なた,あと日陰で」がポイントです。夏だと半日ぐらいで乾きます。

下写真がほぼ乾き終わった紙です。

 

こんな感じで乾かしました。

 

出来上がった紙が下のものです(右がコットン:コウゾ=9:1,左がコットン100%)。

 

結局,乾燥に要した日数は二日間でした。

 


昆虫の頭・顔 ~続 ムシヒキアブ~

2021-05-11 | 昆虫

昆虫の顔写真を撮るたのしさとかわくわく感といったものは,生きたいのちを生きている地点で記録するところにあるように,わたしには思えます。それが究極のおもしろさだと思うのです。しかし,そんなにタイミングがよいわけでもなし,使う撮影機材をいつも持ち歩いているわけでもなし,というわけで,偶然を期待するのはほとんど無理です。これは単なる理想なり願いなりにすぎません。

とはいえ,できるだけそのようにしたくて,最低の撮影小道具を腰に備え持っています。解像度が望めませんが,それは止むを得ません。

その小道具でたまたま撮れたムシヒキアブの顔写真をご紹介します。

左手指先は葉をつまんでいます。親指にカメラをのせ,ピントを合わせます。

 

ぐっと近寄りました。吻先の毛も見えます。

 

おしまいは真正面からです。

 

ここで,雨がぽつりぽつり。ムシヒキアブはまったく動きませんでした。感謝。