自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

昆虫の頭・顔 ~クビキリギス~

2021-05-04 | 昆虫

温室にクビキリギスがいました。閉じた空間にいるなんてびっくり。畑で草刈りをしていたら,クビキリギスが飛び出してきました。偶然とはいえ,二度も目の前に出現したのです。

 

わたしとクビキリギスの相性といえば,いいのか,そうでないのかよくわかりませんが,大顎で指先をがぶりと噛まれた頃からの深い付き合いで,毎年関心を持ち続けている相手です。

せっかくなので,頭部写真を撮っておくことにしました。

三角に尖った頭部先端,そのわずか下方に深い切れ込みがあります。複眼にある一筋の線条もまたこの種を特徴づけています。

 

それにしてもずいぶん大胆な尖りようです。このデザイン,まったく特異です。

 

前方から見ると,どんなふうに見えるでしょうか。偽瞳孔のせいで,こちらが睨まれているような雰囲気です。

 

真正面から見ると,口の赤みが特有の雰囲気を醸し出しています。こちらがどんなふうに見えているのでしょう。

 

目の辺りだけを撮りました。前方はよく見えているのでしょうか。

 

こうして見ていると,クビキリギスにいろいろインタビューしたくなります。

 


「コットン紙,できませんか」(9)

2021-05-04 | 野草紙

さあ,真っ白なコットン紙づくりの話を始めましょう。

まず,純粋コットン紙からです。漉き方は和綿と同じ。

 

これを水切りして,アイロンで乾燥させます。できたコットン紙はこれ。手触りは柔らかめで温もり感があります。

 

頭上にかざして透かしてみたら……。

 

次に,コウゾ入りのコットン紙です。少なめの水にコウゾとコットンを1対9の比で入れ,よくかき混ぜます。

乾燥後のコットン紙です。今度はコウゾの効果が表れて,腰が強めです。なかなかよい感じです。

 

透かしてみました。まあ繊維が均一に近いでしょう。

 

実用性のある紙にずいぶん近づきました。