自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

冬の“虫の目”写真(1)

2015-12-13 | 随想

隣家の畑に白菊の花が咲いています。といっても,冬がやって来るのに合わせるように萎びて,真っ白かった花弁がピンクに変色しつつあります。ところがおもしろいことに,そこにいろんな昆虫がたくさん訪れているのです。他に開いている花がほとんどないので,名残りの花粉・蜜であっても,とてもありがたいのでしょう。

今日12月13日(日)は穏やかな日で,風がほとんど感じられない一日になりました。最高気温13.9℃。そういうこともあってツマグロヒョウモン(オス)が訪れ,吸蜜活動に熱心な姿を目撃。「これは写真に撮っておく値打ちあり」と思い,カメラを取り出しました。そしてパチリ。


大きさは,ふだん見かけるものより一回り小さく感じました。もしかすると,コヒョウモンかもしれません。じっとしているかと思えば,翅を広げることもありました。しかし,警戒心はちっともないようで,飛び去る気配はありません。 

 
そっと動いて前から撮ることにしました。移動する影が眼に入っているはずなのに,ここでも飛び去ろうとしないのです。ありがたい,ありがたい。

 
畑の持ち主Yさんが現れ,農作業を開始。それで,家から虫の目レンズを持って来ました。Yさんにも被写体になってもらい撮ったのが下写真です。


その後,チョウは同じ花の中で位置を変えました。そして蜜を吸い始めたのです。格好は逆立ち気味。「チャンス! 飛び去らないで」。この瞬間を見逃してはもったいない。急いで,今度は,下から見上げるようにして撮りました。 

 
「ほっ」。なんとか間に合いました。畑の畝,それに家の塀や屋根も入りました。口吻が伸びて臨場感をつくり出しています。

この後しばらくして,チョウは舞い上がりました。なんとハッピーなひととき!