自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

秋の“虫の目”写真(15)

2015-12-04 | 随想

今咲いているタンポポは,背が低いものばかり。周りの草が低かったり枯れたりで,光取り競争をする必要がありませんし, 花茎を伸ばして綿毛を飛ばすためにエネルギーを消費するのは無駄だと,ちゃんと心得ているようです。

それで,花の黄色はやっぱり強烈なアピール度があるらしく,それに惹かれて訪れた昆虫がいました。ベニシジミが吸蜜していましたが,撮影が間に合わずどこかに飛び去りました。

そのあとやって来たのがハナアブのなかま。口吻を伸ばして,懸命に蜜を吸っている様子。地面近くのこういう位置を撮影するにはそれなりの苦労があります。


腹這い気味になって写していると,路上に現れたのがヨモギハムシ。大急ぎで撮ったものの,被写体が小さ過ぎ。このチャンス,惜しいことをしました。


すぐ脇の畑に生えたタンポポ。そこにツマグロキンバエがいました。写していると,タイミングよく単車の人が通りかかりました。

 

 
しばらくして別のタンポポを見ると,そこにもツマグロキンバエが。そこに現れたのが宅急便の自動車。


花と昆虫はセットです。色付きの花には昆虫あり。季節外れのようであっても,注意深く見ていくと,意外に目に付くのかもしれません。だって,花は訪花昆虫の訪問を期待して開くのですから。