自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

レモンの実,そしてアゲハの卵

2015-11-09 | アゲハ(ナミアゲハ)

庭にレモンの木が植えられている家を,ときどき見かけます。実が黄色く色づきかけているので,「ははーん,レモンだ」とわかります。その生り方は,とんでもないほどたわわです。

それに比べて,今年の我が家のレモンはダメです。春に咲いた花はほとんどが散り落ちてしまい,かろうじて何個あるんだろうかという程度の生り方です。

ところが,その後2回目の開花があって,それに結実の望みを託していたのでした。このことについては,当時記事にしました。あれから夏が過ぎ,実りの秋を迎えて,じつはびっくりする状況なのです。

期待どおり,どっさり生っています。ところが,最初の実と比べると,ぐっと小さめです。2回めの実は小さいときまっているみたいに,みんなが揃ってそうなのです。真にふしぎな現象です。それはともかくとして,これだけ生ったのは繁茂した葉が光合成によって養分をつくり,それが受粉に成功した実にどんどん運ばれていった結果なのでしょう。


熟したら,今年もまた知人にお届けできます。たのしみです。

つい先日のこと。そのレモンを見ていて,葉にアゲハの卵が付いているのを発見しました。一本の枝先に,なんと4個もの卵があるなんて! 卵は若葉に付いていました。産付するときに,アゲハにはその葉が幼虫に最適な餌になりうるとちゃんとわかっているようです。ほかにもないか,ちょっと探してみました。しかし,見当たりませんでした。


写真を撮っていて気づいたのですが,一つの卵に寄生バチが付いていました。小さいので,肉眼ではほとんどわかりません。卵を見つけて訪れた,その感度には驚かされます。といっても,ハチの大きさからすれば卵はずいぶん大きいので,案外見つけやすいのかもしれません。そう考えるのが順当な線でしょう。


さて,孵化して生まれる幼虫は冬を迎えるまでに蛹になるのでしょうか。注目に値します。