自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

秋の“虫の目”写真(1)

2015-11-02 | 随想

一日一日と秋が深まっていきます。霜月に入りました。間もなく降霜の朝を迎えるでしょう。

いつもの公園に出かけて,虫の目写真を撮りました。並木道にいたハバビロカマキリ。産卵場所を探して歩いているのでしょう。撮っている脇を,ウォーキング中のお年寄りが通り過ぎていきました。並木の葉は,ほとんどが落ちてしまいました。いかにも晩秋を迎えた雰囲気です。 

 
この日は平日。芝生広場には人影はありません。大きなショウリョウバッタがどっかりと足を踏ん張っていて,遠くを眺めている様子。でも,わたしたちの見え方とはまったくちがっているので,建物が具体物として見えるわけではありません。あらゆるものの色もかたちも,ずいぶんちがって見えていることでしょう。

 

 
帰りは日没後で,薄暗くなりかけていました。歩道を歩いていると,コオロギが1匹,わたしの前方足元にいました。見ていると,ゆっくり動きながら,縁石に上がりました。もっとアップ気味で撮りたかったのですが,暗くてピント合わせができませんでした。それで,「えいっ! やぁー!」とばかりに,適当にシャッターを切った作品が下のものです。


コオロギは,産卵管を持っていたのでメスです。このコオロギもまた産卵場所でも探していたのでしょうか。

ちょっと目を凝らせば,生きものは次々に見つかるものです。自然となかよくできるポイント,それは, じっくり,のんびり環境と向き合うことに尽きます。