自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

菜の花に来たハエ(続)

2013-02-07 | 昆虫と花

菜の花で小さなハエが一匹とまっていました。体長がほんの5mm程度。どうやらトゲハネバエの一種と思われます。

一向に飛び去る気配が感じられず,割合落ち着いてシャッターチャンスを待つことができました。といっても,ただ一箇所にいるというわけではなく,飛び立ったかと思うと近くの花にまた降り立つといった感じです。

それにしたがって,わたしの方も移動していきます。

レンズを通してからだを見ていると,いかにも外骨格の生きものだなあと感じ入ります。

ときどきは蜜を舐めます。しかし,ずっとというわけでもなく,しばらくするとまたやめて,そしてまた舐めるのです。

 

口吻や脚をきれいにするしぐさも,観察できました。 

これだけアップ気味に撮ると,花との関係がまた際立って見えるものがあります。もう一匹トゲハネバエが訪れたのですが,それこそからだ中が花粉まみれでした。小さなからだが花粉に埋もれたといった感じさえしました。

この個体が蜜を舐めているときに,後方から撮ったのが下の写真です。

肉眼ではほとんど意識できない世界に,想像を超えた世界が広がっていることが妙に愉快に思えてきました。わたしたちの見える世界,関心の向く世界なんて,ごく限られているわけで,自然界は途方もなく広いものなのでしょう。