ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

麻疹の流行に慌てないために

2018-04-13 14:06:39 | 医療情報

沖縄で麻疹が流行して来て40人以上になったそうです。

さらに、名古屋に在住の方が沖縄旅行で感染したとのこと。

去年もおととしもこのような話はあったようにおもいます。

早く収束を…とおもいます。

早い収束のためには集団がどれだけの免疫獲得者の率かということによります。

免疫を持っている人が少ない集団の中では流行は大きく長引きますし、逆の場合は流行は小さく収束しやすいのです。

今の定期接種では麻疹の予防接種は1歳からです。

つまり、麻疹に関して、1歳未満である乳児は免疫を持たない弱者になります。

流行が大きく長引くとそれだけリスクも大きくなります。

近くで流行があるときは6ヶ月以降であれば、麻疹のワクチンやMRワクチンを接種することができますが、任意接種になります。

社会で弱者を守るという視点も予防接種では大事なことです。

ですから、集団として、できるだけ免疫を持つためにできることは、

まずは子どもが1歳になったらできるだけ早くMRの1期の定期接種を受けることです。

つぎにできることは、大人も2回接種をめざすことです。

1歳以上の2回の接種で大丈夫といいます。

大人は1回しか接種してない人がほとんどだと思います。

風疹との混合ワクチンであるMRワクチンが望ましいとおもいます。

各地の自治体での助成もあると思います。

杉並区では、風疹の抗体価を調べるのは無料。

さらに抗体価が低いという結果がでれば、男性は半額ほど、女性は無料でMRワクチンを接種することができます。

これから赤ちゃんを・・・と望まれる方にはぜひ考えていただきたいことです。

風疹に妊娠初期にかかると、赤ちゃんが先天性風疹症候群という病気になってしまうからです。

ひだまりクリニックでも、大人の検査とワクチンの助成を杉並区と契約しています。

土曜日もやってますので、ご利用ください。予約は必要です。

03-3315-0217

hidamarisalon ☆ yahoo.co.jp   ☆→@

 

ちなみに・・・

MRワクチンと一緒に、接種をお勧めしてるのは、水痘・おたふくかぜ・ヒブ・肺炎球菌です。

同時接種で5種類というのは、たぶん一生で一番多い接種です。

このおたふくかぜワクチンで、「半分、青い」のすずめちゃんがなったムンプス難聴を予防できます。

5種類はいやだなということで、二回でする方もいらっしゃいます。

とにかく、どちらのワクチンも体調がよいときにさっさと受けるのがお勧めです。

なるべく早いうちに免疫を獲得しておきましょう。

 


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