今、杉並区から児童館がなくなってしまうかもしれないということが話題になっています。
杉並区は児童館が数十年前から整備され、近くて行きやすい・プログラムやイベントが豊富・職員が多い・広くておもちゃがいっぱい・・・
そういう場で、多くの人が母子を見守っている場にもなっています。
私自身も、子育て時代お世話になりましたし、今では、そのご恩返しのつもりで、
堀ノ内東児童館で、母親学級「ひだまりクラス」の出張版である「ひだまりタイム」を担当しています。
杉並区は児童館がとても多くて各地から視察も受けているとのことです。
この今までの多くの人々の努力と工夫の結果である児童館が、今、再編成、減少、縮小の方向性にあるそうです。
これは、「寝耳に水」の話だそうで、児童館の職員にも相談もなく、ましてや利用者の意見も聞かないままでの素案です。
この素案にいろいろ思うことはそれぞれの立場であると思います。
けれど、やはり、子どもを持つ区民がどんな場所が欲しいのか、そういう声をまずは届けないと・・・と思います。
職員や専門家の意見よりも、区民の声の方が政治を動かす大きな力になります。
これは、予防接種行政でも、教育・福祉の方向性でも、です。
このような児童館を、という声を届けてください。
区長への手紙から意見をいうことができます。
児童館のよさは、まだ小さい月齢からでも、自由に行けるということ。
杉並区ではその力というか懐の深さがあります。
先日のひだまりタイムには1か月の赤ちゃんが来てくれて、スタッフと私は拍手~でした。
数の多さということは近い場所に児童館が整備されているということ、徒歩でお散歩ついでに行けるということです。
ひだまりに来られた人にはどんどん外に行こうと声をかけています。
なぜなら、多くの人とゆたかに交流することは子どもにとってもいいことだからです。
お母さんの精神衛生面にもとてもいい影響があると思います。
逆にいうと、外に出るのは嫌だ、プレッシャーに感じる、家に引きこもっている、家の方が楽だという人の方が、心配だということも時々あります。
多分、外に出ると、いろいろな子育てを見て不安に思うこともあるかもしれません。
外が不潔に思えて心配という人もいます。
でも、その不安や悩みが、自分の子育てを振り返るチャンスになりますし、その結果、私はこうしようという自信につながるのだと思います。
それをすごく感じたのが二人目と三人目でお世話になった杉並教会幼稚園ででした。
子育ては一対一よりも二対二の方がいいということ、もっといえば五対五さらには(3~4歳になれば)十対十の方が・・・とも思います。
母一人子一人よりも何組かでそれぞれの子どもを自分の子どもと一緒に見ていく・・・
それは、自分の世界を広げること。
子どもの世界を広げてあげることに他ならないのです。
子育ての悩みは、子どもを客観的に引いた目で見ると少なくなっていくとも思います。
近すぎて近視眼的になってて余計に見えなくなっていたり不安になったりということが起こりがちなのです。
もちろん、集団というのはいろいろな価値観のあるところですから、中には心がザワザワとしてしまうこともあるかもしれません。
でも、自分は自分よそはよそと思えるようになれば、自分の気持ちを大事にしつつ、他人のことも尊重できるものです。
そのようになるまで、きっと悩んだりするかもしれませんが、それもまたいい経験だと私は思います。
その異質の価値観の間を埋めるもの、それは信頼です。
信頼関係があれば、どの子育てもどの子もどの母も気持ちよく助け合える、気持ちよく認め合える、
そういう関係こそ、私は子どもに伝えたいものだと思っています。
大人たちが子どもたちに伝えていくものだと思っています。
もちろん。
それは言葉では一言ですけれど、簡単ではないこともありますね。
異質なものを排除していく・・・そこには、争いや憎しみだけが残ってしまいます。
そうならない工夫、考え方を母が学んでいく、日々の生活で実践していく、
そういうことは、案外子どものいじめを減らす近道なのかもしれないと思います。
全ての大人が異質なものを心から尊重する気持ちが持てれば戦争だっておきないはずなのですから。
児童館は子育ての生活の場。
近くて、あそこに行けば誰かに会える、受け止めてもらえる、そんな場は子育て中のお母さんには必要な場だと思います。
保健センターと併設で子育てセンターを作るという案も出ていて、
中野区での取り組みにもあって、それはいいなと思っています。
(中野区の保健センターの仕事場でも広場があります。そこは、統廃合された学校を改造されたところです)
保健面でも連携できるといいこともありますから。
でも、数は保健センターだけではたりません。
古い建物をなんとかしたいという部分もあるのでしょうが、
ぜひとも、区の方針としては、杉並区で育ててきた
「多くの児童館で母をきめ細かく見守る」という区独自の素晴らしい働きを継続できるようにしてもらいたいと思います。
ぜひ、みなさんも児童館への思いをつたえてみてください。
今までの感謝の気持ちとともに・・・
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