阪神淡路大震災から13年

越戸に住んでいて、もっと広い家大きな土地が欲しい、と、
今の土地を探し当て、三井ホームに依頼して、
夏に地鎮祭、そして、3月２5日完成と
スケジュールが走っていたのが13年前。

その日の早朝小さな揺れを感じはしたが、
まさかあんな大惨事になっているとは予想もしなかった。

私は子供達を学校や保育園に送り届けて、
ガソリンスタンドでパートの仕事についていた。
スタンドの新規会員さんがカードを発行する、そのデーター入力が仕事。

テレビの前で火煙を上げ、画面の隅で犠牲になった人数が
2桁から3桁へ、そして瞬く間に4桁になっていく、
自分に降りかかった火の粉ではないが為に、
数字が大きくなっていく事にだけ驚いていた。

翌日と時間の経過とともに、あとからあとから、
高速道路の帯が横倒しになっている映像、ビルが折れ曲がっている写真と
目に入ってきて、
今我が家は新しい家を建てているけれど、
何万軒と家が壊され、避難生活を余儀なくされている人々が多いのに
浮かれていて良いのだろうか、とも思った。

また、PTA友達とお昼のランチをホテルでと楽しみにしていた朝、
長女に「お母さん達あんなに悲惨な体験をしている人がいる時、
そんな事していていいの？」
と言われた、と集まった友人に話した事を覚えている。
友には、「さすがMちゃん！言う事が違うね」なんて
お褒めの言葉？頂いたっけ。

それなのに、我が家の完成がもしかしたら地震の影響で遅れるかも・・
イタリア製のリビングの照明機器の輸送が地震の影響で届かないかも・・・。
なんて聞くと困るんだけど・・・。
なんて勝手な事を口にしたっけ。本当に自己中なんだから。

我が家は全て杞憂に終わり、予定どうり完成し今に至っている。
震災から何年という記事が紙面に載るたびに、
家を建てていた頃を思い出す。

当時マンションに住んでいて、ひびが入り補強工事等で大きなローンが
2重になってしまった人も大勢おられるとか。
今でも大きな傷を引きずって復興は続いているのね。