三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

SHAMI FES 2018 について思うこと。

2018年12月21日 | 三味線のはなし
東京の方で近々、
SHAMI FES 2018 というイベントが開催されるそうです。



初開催となる三味線のフェスティバル。
古典的な演奏から、これまでにない新しいパフォーマンスまで、
吉田兄弟を始め、疾風、輝&輝など日本を代表する三味線アーティストが集結!


なんだそうです。


これは誤解を招くタイトルですよね。。
三味線フェスティバルというか
「津軽三味線フェスティバル」ですよね。
というか、「叩き三味線フェスティバル」ですね。

別に、これはこれでいいんだけど、
津軽三味線には叩き三味線しかないわけじゃないし、
三味線にはもっともっとたくさんの種類があるわけで。

規模は全然違うけど、
天Q三味線フェスティバルは
長唄、三線、津軽、都々逸、ときどき地歌、
さらにはゴッタンや時には月琴まで
本当に三弦の祭りだから。
古典曲をしっかり演奏する人もいれば
歌謡曲やオリジナルに手を出す人もいる。
三味線フェスティバルというのは、こういうのを指してほしいな。

三味線には本当にたくさんのジャンルや流派があって
それぞれに面白さがあると思うけれど、
常々、残念だと思うのは、お互いに交流が少ないことであったり、
もっと言うと、他のジャンルに対する敬意のなさ。

自分にとって、そのジャンルがナンバーワンなのは当たり前。
でも、それが他のジャンルを下に見る態度になってしまうのは残念すぎる。
たとえば、古典の人は津軽三味線を妬み半分に馬鹿にしてるし、
津軽の人は古典なんて退屈でしかないと思ってる。
そういうのを変えたいな。

三味線の三味線たる所以は何なのか、みたいなことを
この間の天Qの楽屋で黒ちゃんと話し込んでたんだけど、
新しいものを作りたい、
でも伝統の中に大事にしたいものもある、
そのせめぎ合いの中で葛藤しながら創作を続けていく。
まぁとりあえず、
三弦にコード感を求めるのは違うだろ、ってことは
いつも感じてます。

それと
津軽三味線は叩くだけじゃない、ということも
声を大にして言いたい。

あ。それから。
次回の天Q三味線フェスティバルは
2019年3月24日(日)です!
宜しくどうぞ。



Shamisen + vocal 松浪千静
Official website
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►ライブ予定
1月4日(金) 天Q新春邦楽の宴
1月18日(金) ITAMI MUSIC HOUR
 詳しくはこちら

►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
 こちらからお問い合わせください


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