三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

ゆっくり丁寧に弾く。

2020年04月30日 | 三味線のはなし
基礎を大事に独稽古の期間、と思って
津軽ものを弾くとき、
いつもよりゆっくり丁寧に弾くことを心がける。

ひとつひとつの音を大事に
スクイもハジキも
流さないで
弾く。

ときどき、ライブの録音とか聴いて
自分で自分の速さに吃驚するときがあるけど、
もっと落ちついて唄った方がいいのにな、と
我ながら思ったりする。

手踊りの地方をやって
とくに最初の頃はその速さに全然ついていけなくて
常に頭のどこかで速く弾かなきゃと思っている節がある。
でも、これだけ長くやっていれば
昔よりは手も回るようになってきたはずだし、
実は踊り子ゆっこのスピードも落ちてきてるようだし(笑)
いや、そうじゃなくて
私もゆっこもタメて見せるところを覚えてきたはずで(笑笑)
とにかく、ひとりで弾くときには
もっと落ちついて弾きたいと思う。
思うのに、速さが体に染みついてしまって
逆に、抜くのが大変になってきているみたいだ。

今日は少し、テンポを落として
じょんから新節にじっくり取り組めたかな。

だいたいが、津軽三味線だから早弾き、というわけでもないし、
速いからいい、というものでもない。
三味線だって、うたう。
そういう演奏をしたい。


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