三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

うそとまこと。

2015年06月26日 | 三味線のはなし
いつも危険に満ちている時代劇チャンネルに
またしても引っかかり、
「痛快!河内山宗俊」という未知の時代劇に遭遇。

草笛光子の色っぽさについ見惚れてたのですが、
最後に主演の勝新太郎とゲストの若山富三郎が
屋形船で三味線を弾きながら「うそとまこと」を唄うシーンが
めっちゃ素敵でした。

あんな風に何気ない感じで唄うのがいいなぁと思った。
舞台になると声を張らなくちゃいけないけど、
本来はやっぱりああやって唄うもんなんだろうなぁ。
谷崎潤一郎も、昔の地歌の検校は
そんなに大声で唄わなかったと書いてたし。

正直、こういう小品の良さって
自分でもうまく掴めないところがあったのが
ちょっと腑に落ちた感じ。

古典は良いと思うし、
三味線を生かすなら古典だと思うけど、
生で三味線を聴くのも初めて、という人たちに
それをどうやって伝えられるのか。
と考えると大薩摩みたいな派手な曲をやりたくなるのですが、
たとえば、「よされ」を弾き続けるみたいにして
やればいいのかなぁ。



ところで、私は勝新の時代劇を見る機会があまりなくて
よく知らなかったのですが、
長唄の名取さんなんですねーー。
道理で上手いはずだ!

コメント
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