三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

再び道成寺。

2008年06月05日 | EN
今月は再び道成寺に挑戦です。

前回の道成寺から、実はまだ一年ちょっとしか経ってないんですよねぇ。
もう、3年ぐらい経った気分(笑)

今から思えば、いろいろ不完全な出来だったかもしれませんが、
それでも、去年の道成寺公演は、私にとっての一つのエポックになったと思います。
自分がやりたかった新しい何かが見え始めた作品でした。

それはつまり、三味線という楽器の可能性を見たいということ。
三味線と唄で、どこまで表現できるかに挑み続けること。



私は、津軽三味線が大好きです。
あの音色に惹かれて、三味線を手にした。
でも、三味線は津軽だけじゃない。
世の中の人はみんなして違うジャンルの楽器と洋楽チックなセッションしてるけど、
使ってる手は、あくまでも津軽のイディオムの範疇がほとんど。
響喜だって、同じことだと言われてしまえばそれまでだけど、
道成寺に参加してから、津軽以外の三味線のエッセンスを
どうしたらうまく取り込めるか考えています。

そこで、今度は、義太夫の低音の音色に近づけつつ、
高音の津軽の響きは残しつつ、
勝手に調弦を作ってしまいました(笑)。

それだけで、全然違う音の動きが生まれます。
邪道かもしれないけど、私はちょっぴり自分のセンスを信じたくなりました。
コメント
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