お芋ブログ

食べ物&オオトリさま写真多めの日々のことあれこれ。

妖怪・スキマ ウメ子

2009年09月01日 | てきすと
妖怪の中で、最も人間の身近なところに居るのが
スキマ ウメ子。

ウメ子は隙間を見つけると
その隙間にすっぽり埋もれ
その空間を埋めようとする。

主にカバンの中が大好きなのだと言う。

特に何か重いものを入れた記憶はないんだけど、
やけにカバンが重いなあって時、ありませんか。
それはカバンの中に確実にウメ子が入っているのです。

旅行カバンなんてのは、かなりの高確率でウメ子が入ってます。
なるべく軽くしよう!と荷物を少なめに入れると
カバンの中に隙間ができるため、ウメ子が埋もれにやってきます。

カバンはパンパンに詰めましょう。
コメント

「夢」とは。

2009年08月31日 | てきすと

ぼんやりと山道を歩いていた。
木々のざわめきと、小鳥のさえずりぐらいしか聞こえない。
静かな山道をポテポテと歩く。
しばらく歩いていると、
拡声器を使って叫んでいるような声が聞こえてきた。
歩けば歩くほど、その声が近くなってくる。
何やら、夢について熱く語っている声だった。

「夢は見るものじゃない!」

と、彼は叫ぶ。

「夢は叶えるものなんかでもない!!」

と、更に熱く彼は叫ぶ。

「夢は、食べるものだ!!!」

拡声器を手に、熱く語る彼はバクだった。

コメント

目的地に着けない男。

2009年08月28日 | てきすと

僕は、どこに行くにも
ものすごく早めに家を出なければならない。
なぜなら、
3歩歩けば人に道を聞かれるからである。
思うように前に進めないのだ。
道を説明する為に数歩下がることもある。
だから目的地に着くまでにものすごく時間がかかる。

数年前までは、道を聞かれるだけだったが、
最近は色んな事を聞かれる。
「うちの晩御飯のおかず、何にしたらいいと思います?」
「進路で悩んでるんです・・・就職と進学どっちがいいんでしょうか?」
「今日雨降ると思います?傘持ってったほうがいいですかね?」
「映画見に行くのと釣りに行くのどっちが楽しいですかねー?」
「引っ越したいんですけど、おすすめの町ってあります?」

「そんなん知るかーーー!うるせーーーーー!!!!」
と怒鳴って全員突き飛ばしたい気にもなるけれど、
僕はすごく人がいいので
ひとりひとりのニーズにこたえるべく
一緒に迷い、悩み、考え
親身になって受け答えをする。

というわけで、
いつも僕が目的地に着く頃には、
大抵のことは終わってしまっている。
コメント

耳毛。

2009年08月21日 | てきすと
ある朝鏡を見たら
右の耳から毛糸が出ていた。
ぴょろんと1本。
引っ張ってみると
耳のとこがずぞぞぞぞーってなりながら
毛糸がどんどん出てくる。
色んな色が混ざったような、わりと美しい色の毛糸だった。

会社に行って
同僚に相談したら
「編み物でもしてみたら?」
と言われたので
編んでみることにした。

編んでも編んでも毛糸が耳から出てくる。
私は仕事も食事も何もかもを忘れ
ひたすら毛糸を編むことに熱中した。

やがて、会社は首になった。

編んだものは適度なところで糸を切って処理し、
雑貨屋さんで売ってもらうことにした。
雑貨屋の仕入れ担当の人は
「まあ綺麗な毛糸ですね」と喜んで買い取ってくれた。
私の耳から出てきた毛糸で編んだことは言えなかった。

私の毛糸作品は、飛ぶように売れた。
うちの店でも扱いたいと色んな店から申し込みが増え
なかなか生産が追いつかなくなってきた。

しかしある日。
毛糸がぷっつりと途切れてしまったのである。
鏡とペンライトを駆使して
耳の中を覗いて見てみたけれど、何も無い。
手芸屋さんで毛糸を買ってきて編んでみたけれど、
やっぱり何か違う感じだった。
これは売れないだろう、きっと。

途方に暮れていると、
雑貨屋の仕入れ担当の人がやってきた。
納品するものがわずかな量しか無かった。
どうしたんですか、と聞かれたけれど
今までの毛糸作品がすべて
私の耳から出てきた毛糸で編んでいたことや
「その毛糸が出てこなくなったんです」なんて
言えなかった。
耳から出てきた毛糸で編んでたなんて言ったら
きっとみんな私の毛糸作品を捨てるだろう。

適当な言い訳をして
私の毛糸作品を扱ってもらっていたお店に
生産終了を告げた。

みんな残念がっていた。
わたしも残念だ。
こんなガッカリを産むなら
最初から出てこないでほしかった。毛糸。
コメント

ゆめのせかい。

2009年08月10日 | てきすと
世界の片隅に
『ゆめのせかい』と呼ばれる
アミューズメントパーク的なものがありました。

現実世界にくたびれてしまった人は、
その『ゆめのせかい』に遊びに行き、
現実を忘れることによって
どうにか生きてゆけるのでした。

現実世界にくたびれてしまう人が増え、
『ゆめのせかい』は日に日に混みあうようになり、
入場制限されることが多くなってしまいました。

せっかく夢の世界で現実を忘れようと行ったのに
入場制限で追い返されては
人々をガッカリさせてしまいます。
なので、『ゆめのせかい』は拡張工事をすることになりました。

たくさんの人を収容できるようになった『ゆめのせかい』は
入場制限も無くなって、ますます大繁盛。
拡張工事を繰り返し、どんどん広がり続けました。

やがて、世界中に『ゆめのせかい』が広がり
人々は夢の世界に生きるのが当たり前になりました。
『ゆめのせかい』で生まれ、
そこから出ること無く死んでいく人も居るぐらいでした。
そうすると、今までの『現実世界』が
人々の憧れの地になってゆきました。

先祖たちがあんなに忘れたがっていたのに。
現実世界って、カッコイイじゃん!!
スタイリッシュじゃん!!イケてんじゃん!!

そしてゆめのせかいの人々は現実世界に殺到しました。
入場制限がかかるぐらいでした。
なので、現実世界を拡張工事っていうか
拡張工事した『夢の世界』を縮小工事!!みたいな感じになって
結局もとのサイズに戻ったんだってさ!

どうでもいいはなし。
コメント

速すぎるピザ屋。

2009年07月30日 | てきすと

【とにかく速さが売りです。】
と書かれたピザ屋のチラシがアパートのポストに入っていた。

【ご注文からお届けまで、マッハでご提供!!】
なのだそうだ。
今日は特にピザが食べたい気分ではなかったけれど、
どれだけ早くピザが届くのか試したくなり、
注文してみることにした。

「お電話ありがとうございます。クイックリーピザでーす!」
「えっと、注文をお願いしたいんですけど・・・」
「まもなく到着すると思います。お電話ありがとうございましたー。」

僕が注文を言う前に、ガチャンと電話は切られた。
何だ、この店・・・と思っていると、

ピンポーン。

玄関のチャイムが鳴った。

「はい。」
「クイックリーピザでーす!ピザのお届けに上がりましたー。」
「え!?まだ注文言ってないんだけど・・・」
「大丈夫ですよ。お客様が食べたいピザは、これです。」

代金を支払い、ピザを受け取った。
箱を開けてみると、僕が頼もうと思っていたシーフードピザが入っていた。
しかも、抜いてもらおうと思っていたイカが乗っていないし、
追加トッピングしようと思っていたコーンが乗っている。
す、すごい・・・!
コメント

ベランダーの香り。

2009年07月17日 | てきすと
仕事帰り、
商店街をふらふらと歩く。

疲れたな。
何か買い物して帰ろう、と思う。

何を買おうか・・・
元気が出るもの・・・
美味しい食べ物でもいいし、
新しいゲームソフトとか、
マンガとか小説でもいいなぁ・・・

わたしは、
古ぼけた感じの雑貨屋に立ち寄った。

この商店街にこんな店あったっけ?
そう思いながらも、店内に足を踏み入れる。

薄暗い店内には、
ところせましと不思議な雑貨が並んでいた。

店主はカウンターの向こうで
何かをひたすら磨いているようだった。
私をチラリと一瞥したが、
特に「いらっしゃいませ」も何もなく
再び何かを熱心に磨きだした。

変な店だ。

木彫りの置物だとか
ゴワゴワした手編みっぽいバックとか
パッケージに何語かわからない文字が並んだ、
おそらく食べ物であろう袋とか・・・

そんな中、アロマオイルの小瓶が
ズラリと並んでいるコーナーを見つけた。

アロマオイル、か。
良いかもしれない。
ロハスっぽいかもしれない。
何か癒される系の香りのやつ・・・
私はひとつひとつ小瓶を手に取り、
何の香りが良いかと吟味し始めた。

ローズ・・・は、乙女すぎる。。
柑橘系も良さそうだけど、飽きそうだな。。
あ。ラベンダーの香り。定番だけど、良いかも。

そう思って手に取った小瓶には、
良く見ると「ベランダー」と書かれたシールが貼ってあった。

ベランダー?
ラベンダーの間違いだよな。
怪しい店だし、こういうの間違えてもまあいいやって感じで
平気で売ってそうだもんな。

奇妙な生き物が口を開けたみたいな形のアロマポットと
ベランダーと書かれたアロマオイルを1瓶。
アロマオイルを炊くためのアロマキャンドルも。
あとは何だかわからないけどおそらく海外のお菓子であろう袋を1つ。

それらを購入し、私は帰宅した。

早速アロマポットにアロマオイルをセットする。

ぽとりぽとり。

ほんのりと、香る。ラベンダー・・・じゃないぞ、これ。
私はくんくんと香りの正体を確かめようとした。
私が知っているラベンダーのにおいじゃない。
なんだろう、これ。
でも嫌いじゃないな・・・

オイルが熱され、香りがどんどん部屋中を満たしていった。
陽だまりのにおい。
洗濯ものが乾くにおい。
プランターの、葉っぱと土と色んな花のにおい。

私はとてもノスタルジックな気持ちになって、
その香りを楽しんだ。

そうか。
これ、やっぱりベランダの香りのアロマオイルだったんだ!
コメント

ころころハウス。

2009年07月15日 | てきすと
小さな小さな家を建てた。
家とは呼べないかもしれない。
人はこれを「物置」と呼ぶかもしれない。
それでも僕はこの物置みたいな建築物を
“マイホーム”と呼ぶことにした。

僕のマイホームは、山にある。
ある日僕は山仕事がひと段落して
マイホームで紅茶を飲んで休憩をしていた。
そのうち眠くなり、うとうととうたた寝をしてしまった。

ミシミシという音で目が覚めた。
なんと、僕の家が傾いている!
「ミシミシ」なんて
かわいらしい擬音では足りないぐらいすごい音がして、
やがて立っていられないほどの傾きになった。

「うわあ!」
ズシーン!!!

大きな振動とともに、マイホームは横転した。
どうにかドアに辿り着き、外に出てみる。

すると。
マイホームの下から大きなタケノコが生えていて、
そいつがニョキニョキ伸びてマイホームを下からぐいぐい押し、
横転、ということになったらしかった。

明日業者を呼んでどうにかしよう。と思い
横転したマイホームをそのままに、
僕は実家に一時避難した。

次の日。
マイホームの様子を見に行った。
横転したマーホームは、更にタケノコ攻撃に遭ったようで
もう一回横転していた。
つまり、最初の状態から、“まっさかさま”
という状態だった。

中の様子が気になるので、
さかさまになったマイホームのドアによじ登り
どうにかして中に入った。
机や椅子が無事かどうか確認していると、
昨日と同じミシミシ音がし始めた。

「うわ!まただ!」
僕はよろめいて尻もちをついた。
ズズーン!
マイホームはまたしても転がった。

もう一回転がるまで待とう。と、
マイホームの中でじっとしていた。
翌朝には元の状態に戻っていたが、
僕がマイホームを建てた位置から
だいぶズレていた。
一回転したのだから仕方がない。

ちょっと不便な時もあるけど、
割とスリリングでエキサイティングで楽しいので
タケノコに転がされながら
僕は転がるマイホームで末永く暮らした。
コメント

白い珈琲。

2009年06月19日 | てきすと
「白い珈琲を淹れました!飲んで下さい!」
「おお。珍しい。珈琲が白いだなんて。」
「そうでしょう!珍しいでしょう!?」
「どうやって淹れたら珈琲が白くなるのかな?」
「えっとですね、まずカフェオレを作るんです。
それで、この濾過機で黒い成分を濾過するんですね。
そうしますとー!白い液体が下に落ちて、それが白い珈琲となります。」
「おいおい。それじゃあこれはただのミルクじゃないか!」
「ほんとーだー!ミルクの味がするこれー!」
コメント

雨の日遊園地

2009年05月28日 | てきすと

どこか遠い国のお話かもしれないけれど
「雨の日しかやっていない遊園地」
っていうのがあって
晴れの日は閉まっていて、
雨の日になると入口の門が開くんだって。

雨が上がってしまうと、
どんな時間であろうと、
蛍の光が流れだして、
閉園してしまうような、遊園地。

雨具は持ち込み禁止で、
従業員もお客さんもみんなズブ濡れ。
ジェットコースターやコーヒーカップ類は
腰まで水に浸かる感じになっちゃう。
ジェットコースターがぐるんって回るところでは
溜まっていた水を一気に浴びることになる。

でもそれがすんごい楽しいらしくって
とっても人気がある遊園地で
みんな雨の日をとても楽しみに待っているんだそうな。

園内にはもちろん飲食店やお土産屋さんなんかもあって
屋根つきの建物がいくつかあるんだけど、
スプリンクラーみたいなやつを使って
室内にも常に雨が降り注いでいて
食事なんてまともにできやしない。
パックにゼリー飲料が入っているようなやつを
どうにか飲む。ぐらいの食事しかできない。

でも食事なんてどうでもいい!ってぐらい
とにかく楽しい遊園地らしいんだ。

行ってみたいねえ。
コメント