韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第1話(3)
Korean drama "You're Beautiful" Episode 1 (3)
出かけようとしているミニョに院長は言った。
「ジェンマ。あなたが行かなくてもいいのに」
シスターの姿でスクーターに乗り込んだミニョは答えた。
「ローマ行きのチケットは私のです。だから私が取りにいかないと」
「そういうけど、牛は上手によけられるようになったの?」
ミニョはハンドルを動かして見せた。
「大丈夫です」
「右ウインカーは?」
右ウインカーを出す。
「左ウインカーは?」
左ウインカーを出してミニョは得意そうに笑みを浮かべる。
「ほんとに大丈夫なのね?」
ミニョはヘルメットをつけた。
「院長様、行ってきます」
ミニョはそう言ってスクーターを発進させた。
山と田園の広がった景色の中を走る。
「この景色ともしばらくはお別れになるのね・・・」
ミニョの心ははやローマに飛び、浮き浮きした気分を抑えられない。
しかし、その後ろを軽乗用車がついてくる。運転しているのはさっきのちょっぴり怪しい男だ。
怪しい男はミニョのスクーターの後ろにつきながら、「いったいこの娘をどうしたものか・・・連れていっていいものかどうか・・・やっぱり、そうするしかないか・・・」と逡巡している風である。
おっとり性格のミニョもさすがに後ろをついてくる車に気付いた。
先に進みたいならクラクションを鳴らすはずだけど、遠慮がちの人かもしれない。
それとも前に出づらいのかな・・・?
「待ってね・・・」
車を先に行かせてあげようとミニョはスクーターを左に寄せた。しかし、車はミニョを追い抜いて走り去る様子がない。
「やっぱり右によってあげた方がいいのかな・・・?」
スクーターを右に寄せてあげる。
それを見て軽乗用車はミニョの横を通り抜けてきた。追い抜いて走り去るかと思いきや、前方をふさぐ格好で車は急停止した。
ミニョは悲鳴をあげながら急ブレーキをかける。
顔をあげ、文句を言っていこうとしたら相手の方から車をおりてくる。はずだが、いきなりベルトを腰にからみつかせるようなドジな男だ。
姿勢を決めなおし、手で軽く会釈してサングラスの男はミニョのそばに歩み寄った。
ポーズを決めてミニョをシゲシゲ観察しだした。
男は軽くため息をついた。
「失礼ですが、コ・ミナムを知ってますよね」
「どなたです?」
「・・・コ・ミナムを知ってるでしょう?」
「なぜです?」
男はまたため息をついた。
いきなり手を伸ばし、コ・ミニョのヘルメットをはずした。
彼女の顔を確かめ見て驚きを表した。
「ほんとにそっくりだ」
そう言ってポケットから写真を取り出した。それを見て、もう一度感心したような声を出した。
「コ・ミナム」
みなに写真を回してアン社長はスタッフに対し得意げに演説した。
「俺が見つけた宝石だ。その歌声はアンビリーバブルだ。ミラクルだ。まさにサプライズだ」
最後に握りこぶしをつくった。
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