雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第12話(15)






韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第12話(15)
Korean drama "You're Handsome" Episode 12 (15)



「バカみたい・・・」
 ミニョは自分のしたことを後悔した。
「そうよ。バカなことやったわ」 
 後ろで女の声がした。入ってきたのはユ・ヘイだった。
 ミニョのそばに来てユ・ヘイは言った。 
「修道院でおとなしくして、そのままシスターになればよかったじゃない」
「・・・」
「役割を無事果たしたら修道院に戻られるんですか?」
「・・・」
「あきらめないで・・・シスターの道を目指した方がいいんじゃないかしら。やり直せば?」
「・・・ユ・ヘイさん。シスターの道を軽んじないでください」
「あら、大きく出たわね」ユ・ヘイはミニョを睨みつけた。「とっとと戻って行きなさい!」
「ユ・ヘイさん!」
 ミニョもユ・ヘイを睨み返す。
 ユ・ヘイは声を荒げた。
「テギョンに近寄らないで! そうやって彼のそばでチャンスをうかがってるんでしょ? ”うまくいけば”と期待してその気になってるんでしょ?」
「・・・」
「テギョンに気持ちを知られてもいいの? いいの?」
「知られたくありません。隠します」
 そこに男の声がした。
「ユ・ヘイさん」
 中に飛び込んできたキム記者を見てミニョはあわてて背を返した。
 背を向けたミニョを見てキム記者は怪訝そうにする。
「そちらの女性はどなたですか? ここにカン・シヌも来ていたんじゃないですか?」
 ユ・ヘイはミニョに耳打ちした。
「バレる前に早く逃げて」
「そちらの方はどなたですか~?」
 近づいてくるキム記者と目を合わさないようにし、ミニョはすばやくその脇を走り抜けた。一目散に外へ飛び出していった。
 不意打ちを食らってキム記者はバランスを失った。その場に倒れた。
「大丈夫ですか?」
 ユ・ヘイは彼の腕を取り、肩襟をつかんだ。
「大丈夫、放して」
 キム記者は立ち上がってミニョを追いかけようとする。しかし、ユ・ヘイはつかんだ腕を離さない。
「怪我してるわ」
「お嬢さん!」
 立ち上がって行こうとするキム記者をユ・へイは後ろに引っ張り倒す。
「治療しなきゃいけないわ・・・!」

 ミニョは雨の中に飛び出し、必死にキム記者の追跡から逃げた。
「ここでバレるわけにいかない!」

 観葉植物の建屋から引き返してきたテギョンは元の場所に戻ってきてふさぎ込んでいる。
 フニが彼に訊ねた。
「テギョン、具合でも悪いのか?」
「具合が悪いんじゃなく、怒ってるんだ」
「そうは見えないけどな。顔色もよくない。何だか、ケガ人みたいだぞ」
「ケガなんてしてない。驚いただけだ」
「怒ってるんじゃなかった?」
「驚いたからだ」
「何か見たのか? ふむ・・・見たくないものを見て、驚き・・・それで腹が立ち、傷ついた・・・やあ、そりゃ大変だ」
 テギョンはフニを睨みつけた。
「おお、怖い」
 フニはテギョンの目から逃れた。下を向き写真を相手に、触らぬ神にたたりなし、の振る舞いに出た。
「さてとこれから・・・」
 するとテギョンは答えた。
「認めたくないがその通りだ。あの姿に驚いて別の男といて腹が立った。一緒にいるのを見て胸が痛んだ。・・・だから、俺の負けだ」
 しかし、フニは仕事に没入しだしている。
「・・・マスコミに流す写真だけどどれがいいかな・・・ミナムを中心とした写真がいいんだが」
 話を聞いてくれていないようなのでテギョンが立ち上がろうとしたら、「おっ!」とフニは声をあげる。
 フニの握った写真にテギョンは目を留めた。
「まだやってる。さては効果が出ているのか?」

(続く)




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