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韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第10話(8)
Korean drama "You're Handsome" Episode 10 (8)
ユ・ヘイは邪悪な表情を漲らせた。
「そろそろまた仕掛けようかな・・・!」
ジェルミはミニョをテラスに引っ張り出した。
「コ・ミナム。具合が悪くても部屋に引きこもっていてはいけない。少しは澄んだ空気を吸わないと。さあ、一緒にやろう」
ジェルミは目をつぶり両手を広げた。それからおもむろに手を合わせた。伸びをするように深呼吸をした。
ミニョも習って目をつぶり、深呼吸をした。
それを見てジェルミは嬉しそうにした。
テーブルに用意してあった飲み物をミニョに勧めた。
ミニョは勧められるままに飲み、不味そうな顔をした。
「酸っぱいか?」
「・・・」
「ハチミツが足りなかったかな?」
酸っぱそうにしながらミニョは答えた。
「美味しいです」
シヌがミニョを探してやってきた。
「治りかけだから、温かくしないと・・・」
持ってきた毛布を後ろから着せ掛けるようにする。
「おお、そうだな」
ジェルミも一緒に手伝う。
ミニョは二人の思いやりが身に沁みた。
ここを出ようとしている自分を知ったら二人はどう思うだろう? ミニョは申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「ミナムさん・・・」
そこに現れたのはお邪魔虫のユ・ヘイだ。
彼女は花束を抱えていた。
「ミナムさんのお見舞いにきたわ」
何でまたここまで・・・シヌもジェルミも困惑の表情になった。
テギョンの恋人だから冷たい態度も取れない。
ミニョも冷たい表情を返した。
穏やかな笑みを浮かべているのはユ・ヘイだけだ。
三人は寡黙にユ・ヘイを迎え入れた。
「テギョンさんは?」
「出かけたよ。連絡しなかった?」
「突然訪問したのは驚かそうと思って。ミナムさんへのお見舞いは口実で、テギョンさんのいる家に来てみたかったの」
「・・・」
「ミナムさん、かまわないわよね?」
「いつか来ると思ってました・・・」
「お見舞いの果物を忘れた。車にある。シヌさん、取ってきてくれる?」
ユ・ヘイは車のキーを差し出した。
シヌはキーを受け取り、ミニョを気にかけながら出て行った。
「ああ、喉が渇いた。ミナムさんと同じものを私にもくれます?」
「はい・・・今、持ってきます」
ジェルミは仕方なさそうに答えた。
ユ・ヘイがミニョと二人だけになりたがっているのはミエミエだった。
「大丈夫かな?」
ジェルミもミニョを気にかけながらそこを離れた。
二人がいなくなるとユ・ヘイはミニョのそばに歩み寄った。
「あんたの部屋はどこ? 案内して」
ミニョはユ・ヘイを部屋に案内した。ユ・ヘイはヅカヅカ部屋に踏み込んできた。
部屋をひとわたり眺め回して振り返った。腕を組んで口を開いた。
「逃げたりしないでよくも耐えてるわね」
「逃げたりしません」
「根性あるのね。みんながちやほやしてくれるから?」
「・・・」
「だけど、秘密を知ったらみんな変わるわ。それをバラされたくなかったら、せいぜい私にすがるのね」
「・・・すべて話すつもりです」
「・・・!」
「シヌ兄貴とジェルミに話します」
「・・・」
「怒るでしょうけど、話してここを出ます」
シヌもジェルミも自分が女だと知っている。ジェルミはともかく、シヌ兄貴は自分がテギョンを好きなのも知っている。
しかし、知らないと思い込んでいるユ・ヘイにミニョは合わせていた。なるべく騒ぎのきっかけは作りたくない。
「そう? では、テギョンを好きなことも話せる?」
「それを言う必要が?」
「当然でしょ。身の程知らずの恋をするから私にバレたのよ」
「・・・では、それも話します」
ユ・ヘイは少し意外そうにした。それはできないと思っていた。
彼女は挑発的な口調になった。
「そうしなさい。テギョンさんが戻ったらみんなの前で話すのよ。私があんたのザマーない姿をすべて見届けてあげるわ」
そう言って、ユ・ヘイはミニョが包まっている毛布を強引にはがした。
「調子に乗るのももう終わりよ!」
この時、ミニョの手からジュースコップが落ちた。床で砕け散った。
そこへシヌが入ってきた。
「どうした?」
ユ・ヘイは突然態度を変えた。
「ミナムさん、何するの? 少し触っただけなのに」
ミニョは唖然とした。
「すみません」
おとなしくコップの破片を拾い始めた。
「待て」
シヌは言った。
「俺がやる。下手したら怪我する」
「僕が片付けます」
ミニョは答えた。
ユ・ヘイに取って一番見たくない場面に違いない。
「掃除機をお願いします」
「わかった。気をつけてやれ」
(続く)
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