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香川愛生女流王将VS甲斐智美女流2冠

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 NHK将棋対局、香川愛生女流王将VS甲斐智美女流2冠の戦いを見た。
 二人は2013年度、女流棋界最高峰に位置する里見香奈女流3冠を破り、女流王将、倉敷藤花のタイトルを手にしている。
 里見3冠が体調不良で半年間の休養に入った中、もっとも活躍が期待される二人である。
 
 将棋イベントの番組以外ではテレビでめったにお目にかかれない女流将棋だが、今日は運良く見る機会に接した。

 香川女流や甲斐女流の将棋はネットの将棋データーベースで欠かさずチェックしている。二人とも振り飛車をよく指す。そしてよく勝っている。香川女流は思い切りがよく切れ味もある将棋。甲斐女流は堅実で着実にポイントを重ねて勝つ将棋。

 解説は順位戦A級入りが決まった広瀬八段。才気あふれる将棋を指す棋士だが、解説は穏やかな人柄が出ていて好感が持てる。

 香川女流の先手番。角の横に飛車を振る先手に対し、後手の甲斐女流も振り飛車模様で対抗した。
 
 歩をついて7四飛と出た先手に対し、後手は飛車を2二に回った。先手は7四飛の高飛車を堅持する。後手も強気で飛車を追い返さず、その一手を使って攻めの体勢づくりを急ぐ。
 後手は端歩を切り、1九の香車を狙って桂馬を飛び先端を開く。
 先手は後手の手に乗り反撃を窺う展開になった。
 
 司会の矢内さんが甲斐女流に会って香川女流の印象を聞いてきた話をする。
 甲斐女流の話によると、香川女流と指す時はなぜかついつい強気の姿勢が出てきてしまうとのこと。
 今日でいえば、7四の飛車がなかなか動こうとしなかったことか。それが彼女には目障りでならなかった?
 対局者の心理は微妙だ。
 7四の飛車が早々に7六なり7八に引き上げていればこういう展開にはならなかったのかもしれない。
 プロの対局者は手それぞれに戦略とつながりを求める。
 後手が1九の香車を狙って角を5五に出たのも、5六に金を出られて8二に引き下がったのも、7三に歩を打たなかった流れの手と言えるのかも・・・。
 しかし、その角が香車を取って1九に成り込んだ時は攻めに遅れが生じていた。
 先手は7六の飛車が後手の守り駒、金を直接睨みつけてるのが大きい。二枚飛車による早い攻め味が生じてしまっている。
 後手は馬を5五に引いて7六の飛車を牽制しつつ防御のシフトを取ろうとするが、金捨てから7六の飛車を自陣に王手で成りこまれてしまっては大勢も決した。

 最後まで気持ちよく将棋を楽しめたのは広瀬八段の控えめな解説のおかげかと思う。




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