東京都八王子市に住む女性(23)が今月24日ごろから行方不明になり、警視庁が行方を捜していたところ、30日午後、神奈川県座間市緑ケ丘6のアパート2階の一室でクーラーボックスに入った2人の頭部が見つかった。同庁捜査1課は31日、この部屋に住む職業不詳の白石隆浩容疑者(27)を死体遺棄容疑で逮捕した。
白石容疑者は「私が殺害して証拠隠滅を図ったことに間違いありません」などと供述し、容疑を認めているという。同課は遺体の身元確認を進めるとともに、事件の経緯についても追及する。
◇自殺願望者か
現場からは9人の遺体の一部が見つかっており、女性が8人、男性が1人だった。室内にはクーラーボックスなど八つの箱があり、うち七つにバラバラの遺体が入っていた。遺体の一部は腐乱しており、DNA型鑑定などで身元確認を進める。
逮捕容疑は8月22日から今月30日までの間、氏名不詳の被害者の遺体を損壊し、クーラーボックス内に遺棄したとしている。クーラーボックスには猫用の砂がまかれていたという。また、室内からはのこぎりが見つかった。白石容疑者は「浴室で解体し、肉と内臓はゴミで捨てた」などと供述しているという。
同課によると、行方不明になっている八王子市内の女性は、ツイッターで「一緒に死んでくれる人を探している」などと自殺願望をほのめかしており、インターネットを通じて同容疑者と知り合ったとみられる。
女性は福祉作業所に通っていた。作業所の従業員が21日に女性宅を訪れて生存を確認していたが、24日夕方になり、女性の兄から「妹が行方不明になった」との届け出が同庁高尾署にあった。
女性の行動などを捜査したところ、23日にJR八王子駅で電車に乗り、同容疑者が住む小田急線相武台前駅で同容疑者とみられる男と一緒に歩いている姿が防犯カメラに映っていた。
近所の住人らによると、同容疑者は2カ月前に現場アパートに引っ越してきた。実家はアパートから約2.5キロの座間市内にあり、同容疑者の父が不動産会社に「すぐに入居させたい」などと連絡をしてきたといい、急いでいる様子だったという。
現場は相武台前駅から約500メートルの住宅街で、アパートは2階建て。近くには在日米軍のキャンプ座間や陸上自衛隊座間駐屯地がある。【毎日新聞引用】
📷全ては防犯カメラが殺意を知っている📷