警視庁玉川署の留置係の男性巡査長(27)が、同署に勾留(こうりゅう)中の男に携帯電話を貸して使わせたうえ、現金500万円を脅し取られていたことがわかった。同庁は巡査長の懲戒処分を検討している。同庁は3日、この男を恐喝容疑で逮捕した。
男は、福岡県大牟田市岩本、無職小宮生嗣容疑者(21)。民家で強盗傷害事件を起こしたとして逮捕、起訴されている。
捜査1課によると、小宮容疑者は11月1日、同署の留置施設内で、巡査長が携帯電話のサイトを利用しているところを見て「公になったらクビになる。携帯電話を使わせてほしい」などと脅迫。携帯電話を借りて使うなどした後、便宜供与を隠すには工作費用がいるなどと現金を要求。同月13日、郵便局から現金書留で500万円を送らせ、脅し取った疑いがある。
現金は巡査長が預金から下ろしたもので、書留の差出人名には小宮容疑者の親類とされる名前を書かせていた。
小宮容疑者は当初、巡査長に留置人同士の雑誌の回し読みの黙認や、たばこの提供を求め、巡査長が応じると要求はエスカレート。私物の携帯電話を借りて外部との通話やメールにも数十回、使用。現金要求には「携帯電話を使ったことが九州の検事や弁護士、ヤクザにばれた。もみ消すために500万円が必要だ」と脅していたという。
小宮容疑者は、巡査長の泊まり勤務時に要求していたとみられる。同署では原則2時間交代で、1人ずつで留置施設を監視していた。
11月中旬、巡査長の父親が同署に相談したことから発覚。小宮容疑者は「恐喝していない。自分の知り合いから受け取った現金の一部を巡査長に送金してもらっただけだ」と否認しているという。
警視庁の中村格警務部参事官は「留置担当職員が著しい勤務規律違反行為をしたことは誠に遺憾。今後、捜査・調査の結果を踏まえ、厳正に対処したい」とのコメントを出した。
【朝日新聞抜粋】
こんな事で留置人に500万も恐喝された巡査長、誰かに早期に相談していれば解決していたと思うのですが・・・余程警察官として責任感の強い巡査長ではなかったのかと思うと気の毒でなりませんね。
逆に映画で見る刑務所で行われているようなことが実際に行われている強盗に馴れた人間の悪知恵には更に驚いた・・・・・・
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