広島大学方言研究会ブログ

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研究会5/15

2012年05月15日 | 研究会
栗林さんの代打、仕切です。
本日は、中西君、上田さんのお目見えでした。中西君は「おととい/おとつい」の歴史的変遷を、方言と文献の双方から見る話、上田さんは「現代に生きる係り結びの法則」というような話で、どちらも極めて興味深いものでした。
☆「おととい」については、他に同じような変遷をたどったものはないのか?東端の津軽や八丈島あたりには、「最古のおとつい」は絶対にないのか? 
☆「係り結び」は九州の「・・・くさ」以外に、体系的には本当にないのか。(こっちは琉球語にはもともとないんですかね)。
などと興味は尽きませんが、とりあえず大きな宿題はなかった・・・・ってことでいいですかね?

「日葡辞書の一昨日を漏らしているじゃないか」などと偉そうに言った手前、あのあと日葡辞書にあたってみました。結果は次のようなものでした。
[収録語彙」
①Vototoi=一昨日
②Vototoi=年上と年下の二人の兄弟
③Vototoi=二人の兄弟または姉妹
④Issacujit=一昨日
☆①~③はまったく同じ表記。Vototsui(おとつい)または、それを類推させる語は載っていません。また、荒木さんご指摘の「はらから」に似た用法でも、「おととい-③」というのはあるみたいですね。

来週は、荒木さんと栗林さんで、最終章を分担していただきます。模範演技を期待します。


三年 仕切

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1 コメント

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Unknown (栗林)
2012-05-16 17:38:31
仕切さんピンチヒッターありがとうございます!
3年生の二人はお疲れ様ですー。
来週は間違いなく行きます 笑
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