矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

家族の迎えにて

2015-10-18 11:06:57 | 日記
無事に帰国して、片付けなど終了しました。掃除、洗濯など家事もざっと済ませました。

とっても感激したのはちょうど夕方に自宅につきましたが、家族が夕飯をつくって待っててくれたことです!

炊き込みご飯とあさりの味噌汁。。お風呂上がりにお食事いただきました。
おしょうゆ味が、やはり身にしみてありがたい感じでした。

週末、まだ日本は暖かいのでおふとん干したり、平和な休日です。

芸術の秋、今年も家族と芸術鑑賞の秋です。。。

南イリノイ大学 SIU 訪問 その2

2015-10-16 10:34:10 | 感染症関連
今回は、午前中からほぼ終日、南イリノイ大学感染症科の外来クリニック、入院患者のコンサルテーションのラウンドにつかせていただきました。やはり非常に精緻な診療に感銘を受けました。非常に勉強になりました。


おおよそ20-25名ぐらいのフォローをしていました。以前は1チームでしたが、2つの病院をカバーしていたため、
現在では1病院、1チームになっています。MICU/SICU 数名の重症患者に、一般病棟の患者でした。
臓器移植患者もルーティンで診療する状況(固形臓器)で、感染症科の力量が問われます。

夕方のジャーナルクラブにて、日本の現状についてプレゼンテーションさせていただきました。日本のことについて、興味をもっていただき、質問いただけたのでよかったです。




紅葉が美しい季節で、秋晴れのさわやかで少しひんやりした朝が印象的な日でした。


南イリノイ大学 訪問

2015-10-14 15:43:34 | 感染症関連
4年ぶりに、前職の南イリノイ大学を訪問させていただきます。私が勤務していた当時、医学部全体で、私のほかに2名日本人ファカルティがいらっしゃいました。いまは、お一人入れ替わり、新しい方が着任されているので、2名いらっしゃいます。

ありがたいことに、お二人とも今回の訪問でお会いできることになりました。

今回は、当時の同僚がdirectorとなっているので、感染症科のラウンドにつかせていただくことにしております。
teachingスタイルや、EMR (電子カルテ)も導入されてアテンディングがround中にタイプする形になっています。
今回は、どんな変化があるのか、見学させていただくことにしています。

HIV診療、Hep C診療が大きく変わる中、時折、現場をみさせていただくのは生涯教育の面でも非常に助かります。

Las Vegasと時差が2時間あるので、早朝出発していますが、フライト時間が3時間半ぐらいで、Chicagoでトランジット(乗り換え)し、現地到着は夕方になります。空港からレンタカーでドライブの予定です。
空港は病院と大学の近くで、道が広いので、ゆったりと運転できます。30分ぐらい。ホテルまでちゃんと着けるかな。。。

University of Nevada 訪問日記 Day 2 (感染症科ラウンド)

2015-10-13 17:13:49 | 感染症関連
2日目は、感染症科のスタッフの先生とお会いできました。

日本の感染症診療や医療にとても興味を示してくださり、状況をいろいろ説明させていただきました。

次の訪問先の南イリノイ大学で講演用のファイルがあったので、お示しできればよかったですが、別の機会にグランドラウンドでもしてほしい、と言われました。

感染症診療は、クリニカルジレンマも多いですが、そのいくつかをディスカッションしました。

悩ましい意思決定について、臨床的に妥当なようにどう、決めていくのか。

非常に丁寧な病態生理の推測なども話し合え、非常に有意義でした。

ディスカッションした症例では、

移民患者の結核の診断と治療

喀痰から多剤耐性アシネトバクターが検出されているICU入院中の患者

ペースメーカーを挿入直後に、上肢の抹消ラインから黄色ブドウ球菌の血流感染になった場合の治療期間とアプローチ

免疫不全患者のCMV Antigenemia

HIV/AIDS患者のPCP (ニューモシスティス肺炎)

高齢者のグラム陰性桿菌の血流感染

など

University of Nevada 訪問日記 Day 1 (ICUラウンド)

2015-10-13 17:00:31 | 感染症関連
ネバダ大学を訪問させていただいております。2日間ですが、とても有意義な訪問になりました。


米国時代の同期のPulmonary/Critical Careでprofessor and division chiefとして大活躍中の重光秀信先生のところにお伺いしました。感染症科のスタッフの先生ともお会いでき、いろいろなディスカッションをさせていただきました。

ICUでのラウンドにつかせていただきました。ちょうど重光先生がon serviceでしたのでteaching roundを直接見学できましたことは非常によかったです。すばらしいファシリテーションとリーダーシップで非常に感銘を受けました。

同期の活躍はとてもうれしいですし、何よりとても勉強になりました。常に他者と交流すること、別の施設を訪問しながら、普段会わない別のバックグランドを持った人と交流することで、キャリアが深まり、リフレクション(振り返り)の貴重な機会になります。

重光先生のラウンドは、26名のICU患者を抱えた週明け月曜日でしたので9時から13時まで4時間にわたるteaching roundでした(週明けのため、数も多く、複雑かつ重症の患者をセレクトしてラウンドしていました)。

私の開口一番の感想、「この緊張感がいいね」というものでした。

滞在中、彼とのディスカッションのなかで、フォーマルなteaching roundの重要性を何度も話しました。
帰国後、やるべきことを確認する訪問でした。


福島県の甲状腺がん多発 Epidemiology early open publication

2015-10-11 19:22:42 | Science全般
私の母校岡山大学の恩師にあたる先生方のグループの疫学研究で、福島県の甲状腺がん発生に関する論文がearly open publicationとなっております。

Epidemiology October 5, 2015

サイエンスに基づいたデータ分析の結果が論文化され、十分な情報公開、患者への対応と準備が必要ということを
力説されています。

スクリーニングのreport biasでは説明できないexcess(増加)が科学的に分析した結果であり、緊急性を持って対応が必要とのことです。

日本語と英語での記者会見You tubeで見れるので、ぜひご覧ください。

重大な健康被害について、正確な情報公開と情報共有が迅速に行われる必要があります。



ID Week 2015 Day 3 つづき

2015-10-10 01:20:49 | 米国感染症学会IDSA
昨夜の夕焼けです。


San Diegoは、空港から会場、ホテルから会場が近くて便利です。3年前2012年もこちらでした。
会場のおもしろい渦巻きのデザインです。


今回のID Weekは、盛りだくさんでしたが、圧巻は、やはり一般感染症のinteractive sessionでした。すばらしい症例が多く90分セッションに集中できました(眠くなりませんでした!)。

硬膜の肥厚があり、TB髄膜炎のようにみえた、Neurocystercicosis 有鉤条虫症

気候変化が関係しているtick borne(ダニ媒介)のPowassanウイルスによる脳炎

ライム病まん延地域での、Borrelia miyamotoi (日本人のミヤモトケンジさんが発見した微生物)による感染症

histoplasmaの腸腰筋膿瘍を含む全身性の感染

左肺の血管炎による病変

Relapsing polychondritis 再発性軟骨炎

など、感染症屋だと学術的に非常に興味深い臨床経過と診断でした。

また、今回残念ながら都合がつかず出席できなかったテキサス大学の同窓会ですが、恩師のセッションに出席して、挨拶できてよかったです。記念写真を撮りました。恩師の継続した活躍は、非常に誇りに思いますし、うれしい限りです。ロールモデルですね。。


ペルーの先生方。熱帯医学コースで有名な先生方です。今度、指導医コースへというお話をしました。





ID Week 2015 Day 2

2015-10-08 23:08:01 | 米国感染症学会IDSA
本日は、テキサス大学の恩師と再会。

友人とランチしました。学会の合間で、交流を深めることができてうれしく思います。

夕方は、International Program Director のミーティングで、30分ほど参加しました。ペルーの熱帯医学コースの前責任者の先生とも交流でき、今度、指導医向けコースにも参加するよう調整してみることになりました。

夕方は日本人の先生と夕食をご一緒できてよかったです。


ID Week Day 1 Ebola survivorの方の講演+日本人会

2015-10-08 00:49:07 | 米国感染症学会IDSA
本日は、快晴のお天気のなか、肺炎球菌などのワクチン関連のセッションに参加しました。


私がレジデントのときに、ニューヨークで仲よかった当時感染症科フェローの方と。いまでは学会で時折、再会し、近況を話す大切な心が許せる友人です。


その後、夕方、Award 授賞式があり、その後Ebola出血熱に関連した講演が3つありました。

ひとつは、医師であり、エボラ出血熱に罹患した方の講演。ご自分の病態を詳細に講演してくださいました。
回復して退院後の目の症状は、免疫学的に、血流がないためちょうど”免疫が抜け落ちる場”になるようで、
ウイルスの生態・病態整理が非常に精巧にできていることを知りました。驚きでした。

その後はMSF(国境なき医師団)で活躍されている方の現場からの声。とても感銘を受けました。

患者の血液から、ウイルスの多くをsequenceしている研究者の方の講演では、21世紀のサイエンスのパワーを
見ました。瞬時に疫学上の追跡が出来てしまう時代です。

夕方以降、14名で日本人会を開催しました。貴重なご縁で、以前から存じ上げている方、米国で活躍されている方などいろいろな方がお越し下さり、貴重な時間でした。また来年も開催したいと思います!

ID Week 2015 pre-conferene とノーベル賞(大村先生)

2015-10-06 23:07:59 | 米国感染症学会IDSA
San Diegoで、pre-conferenceのBoard review courseに参加しました。


インターネットで、大村智先生、ivermectinの開発でノーベル医学生理学賞を受賞されたことを知り、非常にうれしく思いました!感染症、global healthでの受賞なので、ひとしおうれしく感じました。すばらしいですね。

レクチャは、悲しいかな、時差ぼけで、やはり、passive learningのレクチャでは、睡魔に襲われて、集中できませんでした。

Hepatitis CやHIV診療の2015 (HIV+の患者は全員治療)の変更点など、有益な情報もありましたが、時間が短く、すべてを消化するのは難しかったです。

明日も、Hepatitis Cのワークショップに参加したいと思います。

夕方は、Program director meetingでした。今年から、IDSAのabstractのカテゴリーに公式にmedical educationが含まれるようになったそうで、来年度は、私もIDSAに医学教育のカテゴリーでabstractを出してみたいと思います。出せるカテゴリーが出来て、うれしいです。

San Diegoは快晴で、すばらしいお天気です。
コースの途中のランチタイムは、学会場のテラスにて。。



3年ぶりのSan Diegoに到着しました

2015-10-05 11:08:49 | 米国感染症学会IDSA
San Diegoに夜、無事に到着しました。ホテルにチェックイン後、新任の感染症科フェロー方とスカイプミーティングしました。状況を確認できると安心しますね。せっかく見学に来てくださっている研修医の方ともスカイプながら、お話できましたのがとてもうれしかったです。

学生時代から存じ上げている方が立派な第一線の医師となってご活躍していらっしゃるのを拝見できるのは、教育の一番の”ご褒美”といっても過言ではありません。

メラトニンを飲んで就寝。かなり疲れていましたので、本日は体調整えて、来週の南イリノイ大学での講演の最終確認などをする予定です。

スニーカーをパッキングするのを忘れてしまい(!)、近くのモールに買い物に行きます。

明日は早朝から夕方まで、Board review courseに参加して知識をアップデートします。
夕方はIDSAのprogram director meetingに参加します。数年前からICAACでなくIDSAに参加する目的のひとつが感染症科の教育について米国のprogram directorと直接交流できる、情報収集できるこの会に参加することです。

リアルタイムに現場の状況を知ることができる貴重な機会です。

幸い、時差ぼけも軽く、港やBay近くを散歩してきます。Hotelでsmooth jazzを聞いていますが米国の開放感は
smooth jazzに一番合いますね。

本日の深夜便で米国感染症学会IDSAヘ

2015-10-04 23:46:47 | 米国感染症学会IDSA
羽田の深夜便が非常に便利です。

今回も深夜便で、San Diegoで開催の米国感染症学会IDSAヘ。

生涯教育目的、人的交流のため目的です。イリノイ州の医師免許更新が来年で、150時間(3年間の合計)の時間をクリアする必要があります。

ネバダ大学訪問、南イリノイ大学へ訪問と講演予定です。

盛りだくさんですが、楽しみながらこなします!

健康管理、時差ぼけの調整(メラトニンですね!)に留意します。

臨床で、新メンバーの方とちょうど昼夜逆なので、スカイプミーティング予定です。

支えていただき、皆様に感謝しております。その分、恩返ししたいと思っております。

週末水戸と神戸でセッションしました。

2015-10-04 23:36:53 | 感染症関連
今週末は、水戸で検査技師の方を対象に抗菌薬と微生物に関するセッション(120分セッション)、
本日は、神戸にお伺いし、薬剤師の方の生涯教育セッションで80分セッションの機会をいただきました。

ともに非常に意識の高い参加者の方なので、インターアクティブに問いかけながら、進めさせていただきました。


本日の神戸では、症例ディスカッション(グループディスカッション)の形式でしたので、参加者の方になるべく発言をしていただく形にしました。9グループすべての方々に発言していただくことで、それぞれどのような思考プロセスなのか、明確に描くことができ、とても参考になりました。

10年前とは比較できないくらい、抗菌薬の適正使用を推進する院内コアメンバーが増えて、「朝夕2回点滴」などの慣習的な投与は非常に減ったことを感じます。

楽しいセッションと機会をありがとうございました!

主に医学生、研修医の方、薬剤師の方、看護学生の方への教育のフォーカスを調整するきっかけになります。

私の場合、講演・セッションをしながら、参加者の方のレスポンスからニーズを肌で感じ、その後、次の別の場所での機会での教育のフォーカスをシフトさせる、ということを繰り返しています。

現場感覚をアップデートしながら、teachingを進化させる、醍醐味ですね。

本日から新メンバーで診療開始

2015-10-02 23:40:20 | 感染症関連
10月1日付でメンバーも入れ替わり、新メンバーで診療開始となりました。

非常に楽しく充実しています。私は日曜日から米国学会に出発予定で、しばらく米国に滞在予定で、毎日スカイプでディスカッションすることにしました。

少しずつ始動です。

3ヶ月というのはよい長さですね。まとまっているので、何か最低1つの目標を立てていただき、それを達成するようにチームで各自の目標を共有するスタイルを取ります。