わたしの随筆  雪  地  風

心に浮かんだことを気ままに

スキーと美しい山々

2015年02月17日 | 随筆

 土曜日に長野へ出かけ、昨日帰って来た。長野へ向かう日は、天気が良くて晴れていた。サービスエリアから見える諏訪湖の湖水は少し凍っていたが、立春も過ぎているせいか日中は幾分、解け始めているようだ。八ヶ岳や北アルプスの山々が白く輝いて見えた。

 日曜日は朝から雪だった。松本から車で1時間半ばかりの白馬村へと向かう。途中、ずっと大雪。湿っぽい雪である。鹿島槍を止め、白馬佐野坂のスキー場へ行くことにする。この佐野坂スキー場のある神城地区は昨年の暮れ、地震被害に遭っている。そして、このスキー場は昔、同僚たちや家族でスキーによく訪れた所でもある。二十数年振りで懐かしかった。当時はぶらぶらとゆっくり進むシングルりフトが多かったのだが、現在は殆んどが、クワッド(4人乗り)リフトに代わっていた。木造だったレストハウスなども立派な建物になっていた。

 スキー場は、悪天候ということもあってか混んではいなかった。滑っているのは殆んど若者たちだ。リフトで一緒になった若者が「御家族で来られたんですか」と声をかけてきたので、「孫たちと一緒に来て、どうにか頑張って滑っているんだけど」などと話した。

 相変らず、ゲレンデには雪が降り続き、時折、吹雪となった。眼下の青木湖が霞んだり消えたりしていた。頬に冷たい雪が吹きつけた。一度、深雪の方に暴走し、足を取られて転倒してしまった。スキー板が雪深く埋まってしまい、なかなか起き上がれず数分間もがいていた。もし救急隊にでも来られたら困るなーと焦れば焦る程、深みに入ってしまった。起き上がる時の脚力、筋力の低下などもつくづく自覚した次第である。午後には、天気も少しずつ良くなり、明るくなってきた。4時間ばかりのスキーは、悪天候でちょっと大変な面もあったが、また楽しいひと時でもあった。

 

 月曜の朝、松本の高台にある城山公園展望台から、美しく連なるアルプスの山々を眺める。空気が冷たく、凛として、澄んでいるようだ。大きく息を吸ってから、東京へと道を下って行った。

 

                               

                                                                    白馬佐野坂スキー場へ  ( 2015、 2、15 写 )

                            

           右、美ケ原                          左奥にちらっと槍ヶ岳、どーんと常念岳    須玉辺り、富士山                         

                                                                                                                     松本城山公園から         ( 2015、2、16 写 )

      

        * 今シ-ズンは雪国の積雪量も随分多いようで、越後湯沢町などでは昨年末から合計すると10メートル近くの累積積雪量となるらしい。