死んだ子の歳を数えるのは無意味だが人情だ。死期が近づくと古今東西の有名人の享年を調べてみたくなる。自分の歳と比べて結構生きたな、とか短すぎるな、とか慰みにするのだ。神々の愛でにし者は夭逝する、と。
神が全能なら自殺もできる筈である。しかし、神が自殺したという話は聞いたことがない。ひょっとして、神は死ねないのではないか?だとすると、全能ではないことになる。この矛盾を解決する唯一の方法は、抑、神は存在しない、とすることだ。
さて、神がどのように自分を殺すかはわかった。次なる興味は幽体離脱が起きるかどうか、あの世とやらがあるかどうかである。臨死体験を突き抜けて、死の世界へ。