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!タイトルパロディ大研究!!!

2012年06月04日 | 文学

あれ?このタイトル、パクリじゃない?
私の大好きな本に似てるーー。
なんかクヤシイ…
 みなさんそんな目に遭ったことないですか?
 私は先日、予棚に『はぐれ雲は熱帯雨林の夢を見るか』篠田節子
を見かけ、また出たっ。と思いました。
 よく見る“○○は△△の夢を見るか”型 ‥‥これについては後述します。



 毎年12月に開催される「日本タイトルだけ大賞」で、
昨年は『ヘッテルとフエーテル』が大賞を受賞しました。
 このタイトルづけは、パロディ元を連想させて意味を持たせています。
効果的なタイトルパロディの手法です。

<Wiki> パロディの一覧 を見ると、同じようにわかりやす~いパロディが載っています。
(ひまなときにでも覗いてみてください。くだらなさ満載です)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
 文学よりテレビ・漫画・音楽のほうが、より遊んでいる感があります。


 とにかくわかりやすければ、笑えるし相乗効果もあるし、いいと思うのです。

 けれども…
 たとえば、大ヒット作『世界の中心で、愛を叫ぶ』のタイトルが、それよりずっと知っている人の少ない
SF作品のパクリだったら、これはどうですか? そこが私の言いたいところです。
 まったく関係ない内容なのに、ただタイトルだけが似ている。おいしいとこだけとった、ズルイ手法です。

          『世界の中心でを叫んだ けもの』(1969)ハーラン・エリスンのSF小説
              The Beast that Shouted Love at the Heart of the World
                               ↓
                「世界の中心でアイを叫んだ けもの」(1996)
                『新世紀エヴァンゲリオン』の最終話サブタイトル
                               ↓             
          エヴァのほうを編集者がパクった、孫パクリの可能性がいわれている。

 

 こういったタイトル引用の有名な例として、冒頭の“○○は△△の夢を見るか”があります。
 これは、フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(1968)
Do Androids Dream of Electric Sheep?, アンドロイドはでんきひつじのゆめをみるか が基です。
  以下、ディックファンにより集められた引用例の表をテキストコピーします。でもこのページ、実際にアクセスしたほうが雰囲気楽しめます。 →→  http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/1460/data/what.html










         (表はすべてアンドロイドは電気羊の夢を見るか?のパロディ集HPより)

~読んだことないのばかりだけど、字ヅラだけでオモシロイの結構ありました。


表にも登場しました村上春樹について、突然ですが検証してみたいと思います。
中島梓の文芸時評のタイトルの中に、「ムラカミは電気ヒツジの夢を見るか」というものがあるようです。
村上春樹が好んでパロディをすることを示唆しているのかどうか、そこは想像でしかありませんが、
例えば筒井康隆のように、パロディを信条としている人に匹敵する量でやっていると思います。


小松左京 『日本沈没』            → 筒井康隆『日本以外全部沈没』 
大江健三郎『万延元年のフットボール』→ 筒井康隆『万延元年のラグビー』
大江健三郎『万延元年のフットボール』→ 村上春樹『1973年のピンボール』
安部公房『カンガルー・ノート』        → 村上春樹『カンガルー日和』
如何にパクって作品を面白おかしくするかに心血を注ぐ…それがSFの世界の一面でもあるし、筒井康隆は日本においてその代表といえます。
が、村上春樹はSF好きな純文学作家であろうことからして、パロディが中途半端です。
彼自身「あえてもじった」とかオマージュとか発言しているのでズルイとは言いませんが、面白おかしくはない。
私の中で、タイトルパロディかくあるべき!という路線から外れ、本の内容以前の段階で既に不思議ちゃんです。あくまで私の中でね!(^^)

!(^^)! いまだに予約がいっぱい →『1Q84』…ジョージ・オーウェル『1984』のオマージュとのこと。

(^.^ ジャズ好きだもんね →『意味がなければスイングはない』…デューク・エリントン『スイングがなければ意味はない』(It Don't Mean a Thing, If It Ain't Got That Swing)の、ThingSwingのひっくり返し。
村上氏本人によると、スイングが生まれるための「何か」-Something elseを追究したかったのでこうした、とのこと。
~まあわかりにくいですね。


みなさん、タイトルパロディについてはどう考えますか?


そもそも、タイトルに著作権なし!
しかし、定期刊行物(雑誌)タイトルには商標権あり。




雑誌はその名の下に、たとえば毎月出ます。
雑誌タイトルは看板ですから、ブランドですから、商標権が認められるのは理に適っています。

けれども、小説など単品で出る著作物のタイトルは「題号」と呼ばれ、著作権で守られる「著作物」の範囲から外れているのです。
(著作物=思想又は感情の創作的表現)<著作権法2条1項1号>

これをおかしい!と思うかどうか…

例えば、『PRADA ~その人気の秘密』という本が出てもOKだが、
月刊誌のタイトルに「PRADA」を入れたら商標としての使用となり、無断だと訴えられる!
 
 私自身は、これでいいのかとも思いました。さんざんくやしいだのおかしいだの並べてきましたが、みなさんはどうですか?

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