固定電話

画像はクラシックな黒電話機
12月13日（月）本日のJOG=休む
わが家にある固定電話は、数年前に買ったファックス電話機で、無線の子機が1台付いた一般的ないわゆる家（いえ）電だけど、今は殆ど利用していない。
まず、自分から家（いえ）電を使ってかけることはないし、自分宛に電話がかかってくることもない。バンド関係や友人は当然LINEなどのSNSやメールで連絡するし、企業や役所などかかってくるかもしれない用事があれば、携帯番号を指定しているからだ。
かつて、頻繁に電話してくれた母親や親戚のおばちゃんたちは、もうずっと前に死んでしまった。

よく昼頃に電話が鳴るが、殆どセールスだ。オレがリビングにいる時は料理中で火を使っている時が多いので、電話に出てセールスの話だとチッ！てなる。もっとも、ディスプレイに出る番号が「0120」から始まる番号だったりすると最初から無視しちゃったりするが、うっかり出てしまってセールスだと電話を一刻も切ることだけに気が行って、話なんか一個も聞いていない。
それよりも、まず電話のセールスで、「今ならお得です」「絶対儲かります」なんて話は全部嘘だ。さすがにオレオレ詐欺の被害に遭ったことはないが、オレはセールス電話を一切信用しない。長いこと生きているが、そんな電話に乗っかって悔しい思いをすることはあっても得をしたためしがない。
「こちら中部電力です」「こちらNTTです」などと言っているが、実はそこの代理店契約をしている会社の子会社とか孫会社みたいな、乗り換え手数料をシノギとしているわけのわからん会社だ。「消防署の方から来た」というのと同じようなもん。

オレオレ詐欺もずっと前からある。長年にわたり老人世帯に注意喚起しているが、いまだになくなるどころが被害額は増えているという。
悪の温床は固定電話なのだろうか。詐欺は殆ど家電にかかってくるからといって、老人はまだ使うのでやめるわけにもいかない。詐欺対策として、ナンバーディスプレイや詐欺防止機能付きの留守番電話に替えるという方法を推奨したりもするが、それも金がかかるのだ。ちなみに、携帯なら標準機能のナンバーディスプレイは固定電話だとオプションで、住宅用で月額440円、事務用だと1,320円もする。
商売していたり子供のいる一般家庭では、かつては固定電話の番号が周知用として必要だったりした。しかしそれももう時代錯誤なのだろう。

ウチももう役に立たない電話ならもういらないかなとも思う。光回線を使っているので基本料金と合わせると毎月6,000円ほどかかっている。
ところがだ。オレはその固定電話会社に44年間正社員として勤め上げた。固定電話がまだ発展途上の頃からその普及のために働いてきた。
電話の加入権は、電話会社に勤めているからといって会社から与えられるわけではなく、電話加入権（施設設置負担金）を72,800円払って手に入れた。
当時は電話を引くのも金がかかったのだ。オレも若くて給料も安かったし、たいへんな思いをした。だが、電話はステータスでもあった。電話番号は、たまたまだがいい番号に出会えた。
なので、家（いえ）電イコール無駄なものと、あっさり割り切るわけにもいかないのだよ。