駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

「殿、利息でござる!」すべて実話である。

2016年07月15日 | 映画
「殿、利息でござる!」を観てきました。実に面白かった。
いやあ、邦画も大したもんです。
実はこの映画、原作の小説をちょうど読んでいたところでした。
以前に何かの書評で取り上げていたのを読んで知り、面白そうなので本屋で探したことがあったけれど、見つからなくて一旦は諦めたんだけどついこないだ何気なく本屋に行って、偶然見つけたので買って読んでいたところでした。
「実話である」という殺し文句にやられたわけですが、このフレーズ「一志松本のすべらない話」の決めゼリフと同じ。これ、やられちゃうわあ(笑)
映画も機会があれば観てみたいなと思っていましたが、主演がお調子キャラの阿部サダヲだし、このイラストということでどうもギャグ映画の雰囲気で小説とぜんぜん違う気がするし、上映期間がとうに過ぎていると思ってハナから諦めていました。
ですが何気に映画館のHPを見ていたら、なんとまだ上映していて、まさに今日が最終日とのこと。
こりゃ縁があるんだということで、急いで自分の都合を上映スケジュールに合わせていそいそとお出掛けしてきたと言う次第。
小説のタイトルは磯田道史著「無私の日本人」と言い、その一篇の「穀田屋十三郎」が映画化されています。

映画は、予想と違ってかなりシリアルな感じで小説どおりの進行で、阿部サダヲはおふざけの場面が期待はずれといえるほどなかったりしますが、役者の力が凄いので全く不満はありませんでした。
昨今の話題として、マスゾエさんの公私混同騒動があって今まさに後任選びの都知事選となっていますが、公のために私財を全て投げ出す農民の内面の美しさとのコントラストが、タイムリーな話題となったのは実に面白い。
物語の面白さと現実の事件との偶然の一致が、上映期間を長らえた原因でもありますね。
また話題のひとつにフィギュアスケートの羽生君が初出演で演技しています。ゲストらしい美味しい役どころでしたね。
それと、竹内結子がいい味で引っ張っています。けれど今は「茶々」に見えちゃうのは仕方がないか。
う~む。
満足したでござる。
コメント
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